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Apple、iTunesのDRM技術破りに対処

» 2005年03月22日 07時46分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Apple Computerは3月21日、iTunes Music StoreからDRMなしで楽曲を購入できてしまう「セキュリティホール」をふさいだことを認めた。このホールをふさいだ結果、iTunes 4.7よりも前のバージョンを利用しているユーザーが引き続き楽曲を購入するためにはアップグレードが必要になる。今回のアップデートにより、PyMusiqueのユーザーも締め出される。PyMusiqueは、iTunes Music Storeの代替インタフェースとして機能するWindows/Linux版のソフトアプリケーション。

 PyMusiqueは「DVDヨン」ことヨン・ヨハンセン氏ら数人のプログラマーが開発したソフト。iTunes Music Storeアカウントの登録、楽曲購入、購入後の再ダウンロードなどができるほか、特筆すべき機能としてPyMusiqueを使って購入・ダウンロードした楽曲は、本来のiTunesを使って購入した全楽曲に組み込まれているDRM技術のFairPlayで暗号化されていない。

 「最近悪用されたiTunes Music Storeのセキュリティホールはふさがれた。その結果、iTunes Music StoreではiTunesバージョン4.7を使っている顧客にのみ音楽を販売することになる」。AppleはMacCentralに寄せたコメントでこう説明している。「iTunesの旧バージョンを使っている顧客(およそ15%のみ)が購入を続けるためにはiTunes 4.7への無償アップグレードが必要になる」

 本稿掲載段階でヨン・ヨハンセン氏からのコメントは得られなかった。

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