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異色のデジカメ付きHi-MDプレイヤー「MZ-DH10P」を試すレビュー(1/3 ページ)

» 2005年03月24日 01時40分 公開
[竹内亮介,ITmedia]

 2004年7月に発売されたHi-MD対応ポータブルMDプレーヤー「MZ-NH1」から半年あまり。ついに投入された第2世代Hi-MD「MZ-DH10P」は、なんとデジカメ機能を搭載した異色モデルだ。このデジカメ機能はもちろん、デジカメとMDプレイヤーが融合することで、どんな使い方が生まれるのか。今回はこうしたギミックを中心にチェックして行きたい。

photo デジカメ機能を搭載したHi-MDプレーヤー「MZ-DH10P」

デジカメを備えた第2世代Hi-MDプレイヤー

 「Hi-MD」とは、既存MD規格との再生互換性を保ちながら、録音時間を約2倍に引き上げた規格。専用の1Gバイトメディアが利用できるほか、ATARC3に加えてATRAC3plus、そして無圧縮のPCMも再生できるようになっている。ここで紹介するMZ-DH10PはSonicStageを利用することによってMP3の再生も可能となっており、より汎用性を高めている点にも注目したい。

 MZ-DH10PはMDディスクをデジカメの記録メディアにできるHi-MDの新規格「Hi-MD PHOTO」にも対応しており、有効130万画素のCMOSセンサーによるデジカメ機能を搭載している。1GバイトのHi-MDディスクならばVGAサイズで約7200枚、標準的な60分ディスクでも約1600枚の撮影が可能だ。

 本体のサイズは84.5(幅)×82.7(高さ)×25.7(奥行き ミリ)・約155グラム(充電池含む)と、MZ-NH1(レビュー)に比べるとやや大振りになった。本体前面には操作を行う十時キーのほか、TFTカラー液晶が搭載されている。SonicStage上で登録したジャケット画像やMZ-DH10Pで撮影した画像が、美しいカラー映像で堪能できる。

photo オーディオモードの基本画面。現在再生中のライブラリデータとともに、登録したジャケット画像が表示される
photo ジャケット画像だけを液晶画面に表示することも可能だ
photo オーディオモードで「Search」ボタンを押すと、「ジャケットサーチ」画面が表示される。ジャケット画像で、再生したいライブラリデータを選択できる

 デジカメ機能が盛り込まれたこともあり、操作の主体がリモコンから本体側に切り替わっている。それに伴い、リモコンが同社ポータブルプレーヤーでは標準的なスティックタイプに変更された。この辺はユーザーの好みではあるが、個人的にはMZ-NH1の多機能リモコンによる操作の方がわかりやすかった気はする。というのも、操作の主体となる十時レバーがちょっと小さすぎて、細かい操作がしにくいように感じるからだ。

photo クレードルには充電ケーブルとPC接続ケーブルの両方が接続できるようになった。MZ-NH1では充電ケーブルしか接続できなかった
photo リモコンはシンプルなスティックタイプが付属する。同社製MDウォークマンでよく使われているものとよく似ている

デジカメは意外と高画質――タイムラグとバッテリ消費が問題

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