　再生可能なファイル形式はMP3とWMAの2種類で、MP3は32kbps～320kbps、WMAは32kbps～192kbpsのビットレートに対応する。HDD容量の増加により、128kbpsの場合で約100時間分の楽曲を収録できるようになった。Windows DRMもサポートしているため、各種の音楽配信サービスを利用可能だ。

　そのほかの基本性能は従来通り。本体のサイズは、54.6（幅）×99.5（高さ）×15（厚さ）ミリ。重量は約95グラム。電源にはリチウムイオンバッテリーを採用しており、最大で約12時間の連続再生が可能（MP3 128kbps／液晶表示オフ時）だ。

　FMチューナーやダイレクトレコーディング機能、立体的な音響感を作り出す「SRS WOW」、30種類のプリセットが用意されたイコライザーなどを装備した。画像やテキストのビューワー機能も備えており、26万色表示が可能な1.5インチ液晶ディスプレイを使って外出先でもJEPGやテキスト（.txt）ファイルの内容を確認できる。

　PCとの接続インタフェースはUSB2.0。USBマスストレージクラスに対応しているため、ドライバなしでも外付けHDDとして利用できる。添付される音楽管理ソフトは、自動同期機能を備えた「iriver plus」だ。

　なお、同社では6Gバイト版の発売に伴い、5Gバイト版の「H10[5GB;color]」を値下げする。4月2日より、「iriver e-store」の直販価格を従来より4800円安い2万7999円に改訂。店頭販売価格も値下げされる見込みだという。

タッチスクロール＆カラー液晶を備えたコンパクトHDDプレーヤー「H10」
Pod Miniを始め、多くの製品が競う小型HDD搭載プレーヤー市場にアイリバーが投入したのが「H10」だ。5GバイトのHDDやカラー液晶のほか、タッチパネルやFMラジオ、ボイスレコーディングなど、多彩な機能を搭載している。
アイリバー、小型ボディにカラー液晶の携帯HDDプレーヤー「H10」
アイリバー・ジャパンは5GバイトのHDDを搭載した携帯デジタルプレーヤー「H10」を発売する。iPod miniばりの小型ボディにカラー液晶やバッテリー交換機能、12時間の長時間再生などを備えた自信作だ。