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来年のFIFAワールドカップは全チケットにRFID導入

» 2005年04月03日 09時57分 公開
[IDG Japan]
IDG

 来年ドイツで開かれるFIFAワールドカップサッカーの観戦を予定していても、スマートタグ技術RFIDの利用に反対するならゲートをくぐることはできない。

 現在販売されているチケット290万枚にはすべてRFIDが組み込まれ、これによって入場が許可されると、FIFAワールドカップ組織委員会広報のゲルト・グラウス氏は4月1日の電話取材で語った。

 RFID技術の利用により、FIFAだけでなくドイツの内務省も要求している高いレベルの安全性が確保でき、入場迅速化の一助にもなるはずだとグラウス氏は話す。「タグには個人情報は一切保存しない。各保持者を特定する番号のみだ」と同氏。

 チケット申し込みに当たっては、登録用紙に各種の個人情報を記入しなければならない。

 世界の公開イベントでRFIDが利用されるケースとしてはこのワールドカップが最大規模となり、スマートタグ技術推進に大きな役割を果たすと見られる。

 ワールドカップのスポンサーでもあるオランダの電機大手Koninklijke Philips Electronicsは、RFIDチップの主要サプライヤーの1社になると噂されている。

 グラウス氏はPhilipsの選定について確認は避けたが、組織委員会から間もなくRFIDサプライヤーを発表する予定だと語った。

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