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アイ・オー、iTunesにマウント可能な“白箱”を公開

» 2005年04月04日 20時34分 公開
[池紀彦,ITmedia]

 2005年4月2日から3日、秋葉原にあるアイ・オー・データ機器ショウルームにて、同社ブランド「挑戦者」の3周年記念感謝イベントが開催された。

 挑戦者と言えば、HDD内の映像ファイルを再生可能な外付け型HDDケース「Movie Tank SOTO-3.5U/M」や最近では液晶TVなどもリリースする、アイ・オー・データ機器における非サポートパーツブランドである。今回のイベントでは、開発中の未発表製品や発売するかどうか未定となった「お蔵入り直前」製品の展示、さらに各種「挑戦者」ブランド製品の特価販売などが行われた。

photo 地下鉄末広町駅入り口近くにある、アイ・オーのショールーム「I・OプラザAKIBA」

コードネーム「白箱」。その正体は!?

 今回のイベントにおける一番の目玉は、開発中のネットワーク接続タイプのHDDケースだという「白箱(仮称)」だ。

photo 展示されていた「白箱(仮称)」

 そのネーミングからは、ライバルブランドでもある玄人志向が発売している「玄箱」を連想させざるを得ない。

同社説明員によると、やはり白箱の正体はネットワーク対応NASケースとのことだ。ただし「白箱」はHDDを2台搭載可能となっている。

photo 3.5インチHDDを2台搭載可能。並列に2基設置する仕組みのようだ

 また、iTunes用サーバーにもなる機能も搭載される。

 「白箱」を接続すると、iTunes上に「LANTANK」(白箱の別名?)というものが認識されている。これにより「白箱」内のmp3ファイルリストを自動でiTunesに表示させ、同ソフト上でストリーミング再生させると言ったことができるという。

photo iTunesに認識された「白箱」

 予定価格は現在未定、発売時期は4月末を目指して最終調整が行われている。

そのほかの「挑戦者」ブランド未発表製品。中にはPC-9821用PCIボードも

 ブースの一角ではそのほかにも、開発はしたものの未発表・未発売のまま「お蔵入り」に(なりそうに)なっている製品の展示も行われていた。これら製品はイベント内で行われているアンケートの結果次第で製品化される可能性もあるという。

photo お蔵入り直前コーナー。アンケートの結果次第では販売される可能性もあるとのこと

 AV系製品としては、映像情報とリモコン情報を無線で経由することで、AV信号を無線化できる「WirelessAVSet」や、最近製品が増えつつあるMPEG-4対応携帯型メディアプレイヤー「MovieTank Portable」の2製品が展示されていた。

photo 「WirelessAVSet」は同社広報氏によると4万円台ほどもしてしまうという。便利なことは間違いないのだが、やや高価な価格設定とせざるを得ないため「お蔵入り」間近になっているとのこと
photo 小型液晶を搭載したポータブルメディアプレーヤー。MPEG-4対応とのことで、MovieTankという製品名から、発売されるのであればHDDなし・結構安価という可能性が高い

そして、すでに開発が終了して久しい日本電気「PC-9821」に対応する製品が2種類展示されていた。

 PC-9821シリーズで、なんとSerial ATA接続のHDDが利用可能なPCIボード「SATA/98」、そしてD4出力が利用可能となるグラフィックスカード「GB-S4/98」だ。

photo PC-9821シリーズ用Serial ATA増設カード
photo PC-9821シリーズ用DVI出力端子付きグラフィックスカード。DVI-D端子変換コネクタによりD4出力にも対応する

 PC-9821シリーズはいまだ使用しているユーザーも多いようで、同社掲示板などの反響は意外にすごいらしい。

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