では子供と車外風景を同時に撮るにはどうするか。窓にへばりついてる姿を撮ってみよう。
今度は江ノ電。普通に撮ると、車外に比べて車内は日が当たらなくて暗いので、逆光写真のように肝心の子供が暗く写る。こういうときはストロボ強制発光技がいい。そうすると風景と人物の両方を同時に撮れる。車内はストロボの光で明るく、車外は日差しで明るく撮れるのだ。これは知っておくと便利。
編集部注:上の作例では運転室に向かってストロボが使用されていますが、これは撮影許可をとったうえでの行為です。安全上、運転室に向けてのストロボ発光は行わないでください。
駅に着いたら記念写真。駅の前に立ってもらって、駅舎も全部入れて、となると典型的な「人物が小さくて何を撮ったかわからない観光写真」になる。そういうときは、被写体にどんどん前に出てもらうべし。
でもそれだとちょっとおさまりが悪いので、縦位置にして駅舎の特徴だけが大きく入るように撮ってみた。
最後は電車を撮る話。
その電車の特徴が出るような場所で特徴が出るように撮ろう、というのが基本。江ノ電なんかはそれはもう民家と民家のスレスレを走っているのでそれがわかるように撮ると面白い。
こうしてみると、信じられないとこを走ってるのがわかる。どの民家も線路に向けて門があり、柵もないなんて大らかな風景は江の電ならではのカットだ。
江ノ電のようなのんびりとした電車ではなく、特急・急行系の電車は超望遠で迫ってくるところを撮ると楽しい。難しいのはギリギリまでひきつけて撮ること。
望遠デジカメでギリギリまでがんばって撮ったが、電車としては2枚目の方が列車の連なりっぷりがきれいに出ていていい感じだ。線路が微妙にカーブしている関係で、いい感じで迫力が出ている。
実は新型ロマンスカーの試運転に出くわし、それも撮ってみたが、ちょっと慌てました。すみません。もうちょっと引きつけて撮るつもりだったのです。
走っている列車を遠くから狙うには、鉄橋がいい。川のおかげで邪魔する建物もなく見通しがいいからだ。
待ちかまえて撮るのではなく、電車が来たらそれをファインダーで追いながらタイミングを合わせてシャッターを押すのだ。腕ではなくて腰全体を回転させつつ追いながら撮るとうまくいきやすい。
長い車両のときはうまく先頭をつかまえるようにしたい。電車の走るスピードとカメラを動かすスピードが一致すればきれいな流し撮りができる。
流し撮りをしようと待ちかまえていたら、鉄橋がまだ工事中ということもあって徐行運転中で、特急列車の迫力がイマイチだったのが残念。
それにしても新型ロマンスカーったら真っ白で丸みを帯びていてなかなか面白い形である。
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