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「QUALIA 002」は“漆黒”のハイビジョンビデオカメラ

» 2005年04月21日 16時16分 公開
[ITmedia]

 ソニーマーケティングは4月21日、「QUALIA」シリーズにデジタルHDビデオカメラレコーダーを追加した。型番は「Q002-HDR1」。専用の高精度な研磨を施したレンズを搭載し、繊細でリアルな高画質映像を追求したという。価格は59万8500円。同日、受注を開始した。

photo 「Q002-HDR1」。カセット部は漆黒の塗装が施され、手磨きにより艶やかに仕上げたという。外部ガンマイクは標準で付属する

 Q002-HDR1は、家庭用ビデオカメラとして初めて1080iハイビジョン映像の記録/再生を可能にした「HDR-FX1」の技術を踏襲しつつ、カール ツァイス「バリオ・ゾナーSQ T*(ティースター)」レンズを新たに搭載した。フレアやゴーストを抑えるとともに、「空気感までも描写するような、繊細でリアルな高画質映像を追求した」(同社)という。

 また、液晶モニターには高輝度・高コントラストで屋外での視認性に優れる「クリアフォト液晶」を新たに採用した。16:9のワイド映像でモニタリングできる3.5型ワイドタイプの液晶モニターをハンドルレバー先端に備える。さらに、外部ガンマイクとして、鋭指向性のエレクトレット・コンデンサーマイクロホン「ECM-672」を標準装備。また内蔵マイクもQUALIA専用に新設計し、ノイズを抑え、より臨場感ある音声記録を可能にしたという。

 そのほか、オートフォーカス設定中でもマニュアルフォーカス操作を行える「AFアシスト機能」、フィルム映画のような映像表現を実現する「シネマトーンガンマ」、ズームやアイリス、シャッタースピードなどをあらかじめ設定した2つの設定値の間で滑らかに遷移させることができる「ショットトラジション」などの機能がある。

 そのほかの仕様は、HDR-FX1とほぼ同じ。有効画素数107万画素の3CCD、ズームは35mm換算で32.5〜390ミリ。ハイビジョン映像(1080i)は、本体内に搭載したハードウェアMPEG-2エンコーダ/デコーダ「HDコーデックエンジン」により、通常のDVカメラで使われているミニDVテープにMPEG-2方式で記録する。付属バッテリー「NP-F970」使用時の連続撮影時間は、液晶モニターオフ時でHDVモードが6時間25分、オン時で3時間25分。

 本体サイズは、166(幅)×194(高さ)×362(奥行き)ミリ。撮影時総重量は約2.4キロ(NP-F970使用時)。パッケージには、前述の外部ガンマイク、バッテリー「NP-F970」のほか、ショルダーブレース「VCT-FXA」などが付属する。

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