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寄せては返す“3D”の波LifeStyle Weekly Access Top10

» 2005年04月23日 06時11分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 小学生の頃、「スターウォーズ」を見た。「R2-D2」が投影したレイア姫は、立体映像を空間に投影するスゴイ技術だ。レイア姫の姿はモノクロで、アナログ的なノイズがかかっていたような気もするけど、あんなロボットが欲しいと思った。

 中学生の頃、「ジョーズ3」と「13日の金曜日パート3」を見た。でも、テレビ放映だったので、何も飛び出してはこなかった。とても悲しい気分になった。

 高校生の頃、並行法や交差法を必死で習得した。クラスの男子が皆、同じことをしていた。もちろん、週刊誌の“立体グラビア”を見るためだ。馬鹿だった。

 社会人になった頃、「バーチャファイター」が出た。ポリゴン丸出しのキャラクターは、立体と平面が融合した2.5Dの世界。それがカッコ良くて、「セガサターン」と「バーチャスティック」をセットで買った。

 社会人になった頃、任天堂が画期的な3Dゲーム機を発表した。赤い3D画面がイカす「バーチャルボーイ」。でも、あまり売れなかった。

 仕事にも慣れた頃、「TOTAL 3D」というグラフィックボードを買った。液晶シャッター付きの専用メガネが付属していて、立体ゲームを楽しめるスゴイ奴だ。もちろん、職権乱用して割引価格で譲ってもらった。でも、対応ソフトが少なくて、すぐに飽きた。

 “3D”の波は、数年おきにやってくる。寄せては返す波のように、定着せずに流行は去っていく。

 でも今回の波は、結構高いかもしれない。単なるエンターテイメントに止まらず、ちゃんとビジネスモデルを考えている企業が増えた。

 スターウォーズから四半世紀。今度こそ、本格的な3Dの時代が来ると信じたい。


 関係ないけど、「スターウォーズ」が初めてテレビ放送されたとき、レイア姫の吹き替えを担当したのは、あの「コメットさん」(大場久美子さん)だった。――これってトリビアになりますか?

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