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黒板の細かい文字まで見える遠隔講義――東大で実験成功

» 2005年06月06日 11時27分 公開
[ITmedia]

 富士通研究所は、東京大学の平木敬教授が構築中の遠隔講義システムに、インターネットを用いて非圧縮で高精細画像を伝送する技術を提供し、東京大学本郷キャンパスと柏キャンパスの間で高精細な黒板画像を伝送表示することに成功した。

photo DV映像による既存システム(左)と新システム(右)の画像

 従来のインターネットを用いた遠隔講義システムでは、黒板画像の解像度がXGA以下と十分ではなく、画像も圧縮して送られていた。このため、黒板全体を映す場合、黒板に書かれた細かい文字や色チョークの判別は、必ずしも容易ではなかった。

 新システムでは、富士通研究所が開発したネットワークプロセッサボードを使用。黒板全体をSXGA/24ビットカラーの非圧縮画像として伝送することが可能になり、細かい文字の判読や色チョークの区別が容易になった。実験では、毎秒3フレームの黒板画像を50Mbpsで伝送し、フレームレートと遅延が講義用途に充分であると確認したという。

 今回構築したシステムは、高解像度で黒板の全体画像を伝送する部分と、講師の音声・映像を伝送する部分とで構成されており、講師の映像は、標準に準拠したDV over IP伝送装置で伝送する仕組みだ。なお、システムの構築は、デジタルテクノロジーとエフ・エフ・シーが担当した。

 富士通研究所では今後、東京大学と協力して本格運用を目指すとしている。

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