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「CD・DVDは模倣品でも構わない」――中国ネットユーザーの5割

» 2005年06月07日 17時09分 公開
[ITmedia]

 中国市場調査専門サイト「チャイナサーベイ」を運営するサイバーブレインズが6月7日に発表した調査結果によると、中国のネットユーザーの半数以上が「DVDやCDは模倣品でも構わない」と考えていると分かった。その一方で、模倣品は中国経済に悪影響を与えると認識している人も多いとの結果が出た。

 調査は5月に実施し、対象は20〜50代の男女ネットユーザーで、回収サンプル数は3282。

 商品購入時に模倣品かどうかを毎回確認する人は56.0%。時々確認する人は40.1%、確認しない人は3.9%だった。模倣品の判定手段として、73.6%の人が会社名や住所、商標がない「三無商品」を挙げた。

 模倣品でも構わない商品の筆頭はDVD(58.0%)。CD(56.6%)や書籍(48.2%)、ネット上の音楽・映画(41.0%)も半数前後が模倣品でもいいと答えた。

 模倣品を購入する理由のトップは「本物よりも安い」(49.0%)、次いで「本物と質が大して違わない」(39.2%)だった。

 模倣品と分かって購入したことがよくある人は1.8%。たまに購入する人は56.2%いた。

 模倣品と知らずに購入した経験は「たまにある」と答えた人は78.8%と最も多かった。購入後に模倣品と気づいた理由は「しばらく使っていたら壊れた」が最多で79.0%。模倣品と分かった商品は「放棄した」人が最も多く、46.8%だった。

 模倣品が中国経済に与える影響について、8割以上の人が「経済の発展に打撃を与える」「正規メーカーが経済損失をこうむる」「消費者に不利益をもたらす」可能性があると回答。国際的な影響についても8割以上が「イメージが悪くなる」「外資の投資に影響が出る」と考えていると分かった。

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