さて、CR-102を持って実際に操作してみると、ごく自然と親指、人差し指、その他の指が三角形を描く。リアルフリートでは、これを「トライアングルグリップ」と呼び、操作性向上のためにアイデアとアイデンティティを込めたという。リモコン本体を支える指は側面の“くぼみ”に収まり、親指は内側にラウンドしたボタンに触れるため安定感がある。たしかに持ちやすいし、操作もしやすい。
少し戸惑うのは、「TVの電源を投入」→「音量を調節」など、連続してボタンを押したいときだ。親指が届く範囲に次のボタンがあれば問題はないが、離れたボタンを押そうとすると、リモコン自体を持ち替えなければならない。なまじリモコンが長いため、指が届かない。
ただ慣れてくると、手の中でリモコンを“するっ”とスライドさせて移動させたり、また手に持ったときの重量バランスで、親指がだいたいどのボタンに触れているのかが分かるようになる。CR-102はスタイリッシュに使いたいリモコン。ここまで使い込むと、かなりカッコイイのではないだろうか?
VR-102は、最近の多機能リモコンや学習リモコンに比べると極めてシンプルだ。デザインはシアター向きといえなくもないが、学習機能もマクロも使えず、対応機器も少ないため、機能面で不足を感じることもあるだろう。
また、ボタンの表示は蓄光塗料ではないし、中にLEDが入っているわけでもないから、部屋の中を暗くするホームシアター用途には適していない。赤外線の到達距離が約5メートルと少々短く、広いシアタールームではリモコン信号が届かないことも考えられる。
だから、CR-102はあくまでシンプルなAVシステムでカジュアルに使うマルチリモコンなのだ。あるいは「普段、小画面。時々、プロジェクター」を実践している人なら、普段使うリモコンに適しているだろう。
CR-102の高い質感はリビングルームの雰囲気を少しだけ変えてくれる。ちょっと値段ははるけれど、自分の部屋にはカッコイイものを置きたいという人は、リモコンにもこだわってみてはいかがだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR