ITmedia NEWS >

ネットの向こうにプロの目――ゴルフのスイングチェックサービス

» 2005年06月29日 20時51分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 NTTソルマーレと日本ナレッジは6月29日、ゴルフのスイングを動画でチェックできる「スイングチェッカーサービス」を発表した。ゴルフ練習場などにカメラと専用端末を置き、スイングを自動撮影。自宅のPCで専用サイトにアクセスすれば、動画をダウンロードして自分のフォームをチェックできる。

photo ユーザーの後方と側面にカメラを設置してスイングを捉える
photo 専用端末「MPV2000 Terminal」

 スイングチェッカーサービスでは、ユーザーの後方および側面に2台のカメラを設置する。撮影した動画は、MPV2000 Terminalの画面でチェックしてアップロードするものを選択。すると、端末がNTTソルマーレの専用サイト「スイングチェッカー」にアップロードしてくれる。なお、サーバ上で映像をFlashに変換して公開するため、ユーザーが実際にダウンロードするデータは、スイング一回あたり1Mバイト程度で済むという。

photo 画面はMPV2000のもの。スイングの軌道や動いている部分だけを表示する画像分析機能もある

 動画の再生はWebブラウザ内で行う。違う角度からスイングを捉えた2つの映像を同時に表示可能で、スロー再生やコマ送りはもちろん、画像の上に直接線を引いてフォームを分析することもできる。同システムを開発した日本ナレッジの藤井洋一社長は、「自分のスイングを確認する“自己認知”の作業がスポーツの上達において有効であることは科学的にも実証されている。われわれはスイングチェックを“スポーツにおけるレントゲン”と位置づけ、ゴルフ練習場の新しい付加サービスとして提供していきたい」と話している。

 また専用サイトでは、プロゴルファーの江連忠プロおよび大川浩二プロの協力により、さまざまな“遠隔レッスンコンテンツ”を提供する予定だ。たとえば、大川プロの「ネットレッスン」では、アップロードした動画をプロの目が厳しくチェック。フォームの修正に関するアドバイスと一緒に、自習用の「ドリル」が送られてくる。

photo スイングを分析した「レッスンカルテ」と、動画による「ドリル」(左上)

 このほかにも「ワンポイントチェック」「自己診断ドリル」「スイング採点」などのコンテンツを用意しており、ユーザー自身がフォームを改善できるという。プロコーチとしても活躍している江連忠プロは、「プロにも調子の良いときと悪いときがあるが、フォームを比べても本当にミリ単位の違い。ビデオを使って分析・説明できれば、選手はスランプに陥りにくくなるはず」と話していた。

 スイングチェッカーサービスは7月7日スタート。まず、東京・飯田橋にある「ブリヂストンプラザ九段」、大阪市中央区の「ミズノゴルフスタジオ」で提供を開始するほか、神戸市北区「江連忠ゴルフアカデミー」や沖縄・宜野湾市「ドリームプラネットインターナショナルスクール」など8店舗が順次システムを導入する予定だ。

 個人向けのサービス料金は月額1050円より。このほかネットレッスンサービス料金(提供コーチにより料金は異なる)などが別途必要になる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.