モバイル放送、ロケット打ち上げ情報を配信

[ITmedia]

　モバイル放送は、全国漁業共同組合連合会（JF全漁連）が今年6月1日から提供している「漁業者向け海洋情報サービス」の一環として、宇宙航空研究開発機構（JAXA）のロケット打ち上げ情報をデータ放送で配信したことを明らかにした。7月10日、国産ロケット「N5」6号機でJAXA内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたX線天文衛星「アストロE2」に関する情報を船舶向けに配信した。

ロケットから切り離された第1段／第2段の落下予想区域などを表示する

　ロケットの打上げ時には、船舶交通の安全を確保するため航行海域を制限する必要が生じる。しかし、従来はこの情報伝達に海上無線通信などに依存しており、情報が行き渡るまでに時間を要したり、輻輳の発生といった課題があったという。モバイル放送のデータ放送機能を使用することで、これらの問題が生じることなく、確実かつリアルタイムに情報を提供できるようになるという。

　なお、今回の「N5」ロケット6号機は正常に打ち上げられ、衛星の分離に成功している。