2005年のトレンドになりつつあるのが長時間録画時のD1解像度化(720×480ピクセル)だ。RDシリーズでは従来、「LPモード」はハーフD1(352×480ピクセル)で録画されていたが、RD-XS57/37でLPモードでD1解像度の録画が可能になった。DVDメディア(片面)に720×480ピクセルで約4時間の映像を収録できる。
しかし、低ビットレートの高解像度化はメリットばかりではない。とくに問題になりそうなのは動きの激しいシーンのブロックノイズだろう。このためRD-XS57/37では従来通りハーフD1(352×480ピクセル)も選択可能になっており、使い分けが可能だ。ただし予約単位という訳ではなく、システム設定の中で選択しなければならない。
もちろんメリットも大きい。まずD1とハーフD1では水平解像度が倍の違いがあるので、映像のシャープさという点で目に見えて違いがわかる。LPモードでなくても、たとえばスポーツ中継や映画など2時間を超える番組がマニュアル設定やジャスト録画機能を使ってD1解像度のままDVDビデオ化できる。筆者の場合、スカパー!でF1中継を録画し、DVDビデオに残しているのだが、決勝は2時間を少しオーバーすることも多いため、SPモード以下でD1録画できる点が大きなメリットに感じる。
では実際の録画品質はどうだろうか。スカパー!の専門チャンネルであれば同じ番組を1日に2回放送することも多いので、これを利用して同じ番組をLPモードのD1解像度とハーフD1解像度で録画して比較してみた。なお視聴ではビクターの液晶テレビ「LT-26LC60」をD2接続で利用している。
さすがに“パッと見”で「これは違う!」などとは思わないものの、交互に繰り返し視聴してみるとD1解像度の方がシャープなことは明らか。とくにテロップや、グラフィック表示されたロゴ部分などでは露骨に違いを感じる。
D1解像度でも本編中ではブロックノイズを感じることはなかった。ただし動きの激しいアイキャッチなどでは瞬間的にブロックノイズが走ることもあり、低ビットレート+D1解像度は万能ではないと感じる。F1中継もLPモード、D1解像度で録画してみたが、こちらもアイキャッチなどで少し破綻を感じるだけで、走行中の車を撮影したシーンでも破綻は感じなかった。
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