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“ちょっとユニーク”が詰まったポータブルプレーヤー「SN-M600」レビュー(1/3 ページ)

» 2005年08月03日 19時34分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 エーブイシー・テクノロジー・ジャパンの「SN-M600」は、6月に国内市場への参入を発表した香港AVC Technology製のデジタルオーディオプレーヤーだ。

photo SN-M600

 同社製品はこれまでにもリオ・ジャパンから「Si-200C」「Si-300」の名称で販売されていたが、今回は自社ブランド「SIGNEO」(シグネオ)の名前を冠してスタンダードモデルから動画再生が可能なモデルまで、全8製品を投入する計画となっている。

 日本のポータブルオーディオ市場は、アップルコンピュータのiPod ShuffleやソニーのNW-E4xx/5xxなど、強力なライバルがひしめいている。この激戦区に参入する「SIGNEO」がどれほどの魅力を持つものか、今回はカラー液晶を搭載したハイスペックモデル「SN-M600」を通じてチェックしたい。なお、レビューに使用した製品は試作機であることをお断りしておく。

携帯ゲーム機のようなポップなデザイン

 まずは外観をチェックしてみよう。本体サイズは30(幅)×68(高さ)×18(厚さ)ミリ、約42グラム。手のひらにすっぽりと収まるサイズで、重さもさほど感じない(ソニーのNW-E4xx/5xxは47グラム)。スライド式のUSB端子が本体に内蔵されているためか、やや厚みがあるようにも感じるが、手にしたときのバランスは悪くない。

photo 手のひらにすっぽりと収まるデザイン

 カラーバリエーションとしては、シルバー/オレンジ/ブルーの3色が用意される。今回はオレンジを試用したが、金属的な質感を持つボディと明るいオレンジの組み合わせはポップな感じで好感が持てる。

photo 液晶周辺のオレンジと、操作キー周辺のオレンジは微妙に色の調子が異なり、これがアクセントになっている。下部の十字キーと相まって、どことなく携帯ゲーム機を連想させるデザイン

 正面には6行表示可能なカラー液晶ディスプレイと十字にレイアウトされた各種操作キー、周囲にはメインメニューを呼び出す「ENU」キーや録音のための「REC」キーなどが配置される。上部にはライン入力とヘッドフォン出力、底面にはホールドスイッチを備えている。

photo 十字のキーを取り囲むように「MENU」「FUNC」「EQ」「REC」の各キーが配置される

 裏側に用意されているスライド式のUSB端子は、引き出す際に「USB」とかかれたボタンを押しながら操作する必要があり、不意に端子がスライドしてしまい、破損してしまうといったトラブルを防いでいる。

photo USBコネクタを引き出すには「USB」とかかれたボタンを押しながら操作する必要がある

 充電は付属ACアダプタもしくはUSB経由で行う。約4時間(UBS経由の場合は約4.5時間)の充電で約30時間の利用が可能だ。充電中は液晶下のランプが赤く点灯する。

photo

十字キーで快適な操作が可能

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