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気軽に使えるコンパクトさが魅力――三洋“ムービッシュ”レビュー:ポータブルDVD特集(1/3 ページ)

» 2005年08月05日 00時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 三洋電機の“ムービッシュ”「DVD-HP62」は、コンパクトにまとめられたボディが魅力的なポータブルDVDプレーヤーだ。リチウムイオン充電池を本体に内蔵しながら、168(幅)×158(奥行き)×33(高さ)ミリと、CDジュエルケースを3枚重ねたよりも少しばかり大きい程度に収まっている。

photo バッテリーを本体へ内蔵しつつ、軽量コンパクトなボディを実現した、三洋電機のポータブルDVDプレーヤー“ムービッシュ”「DVD-HP62」

 実勢価格は3万円前後で、東芝「SD-P1600」と同価格帯といっていい。ただ、標準でカーバッテリーアダプターも付属するので、自動車内での利用を考えている人には、さらに割安に感じられるだろう。TVチューナーユニットはオプションとして用意されている。

photo ACアダプターは、ボックス部(70×35×40ミリ)を直接コンセントに挿すタイプで、ケーブルは2メートル程度。カーバッテリーアダプターも標準付属だ

 本体を閉じた状態では、ほとんど突起部もなく、また、角や辺はすべて滑らかな曲面に処理されている。そのシンプルながら洗練された外観は、まるで高級な(?)アルマイトの弁当箱を見ているかのようだ。バッテリー込みでこのサイズであれば、常に携帯してもいいかなと思う。シンプルな形状ゆえ、バッグへの出し入れで引っかかることもない。質量も740グラムと、十分に軽い部類に入る。

photo 本体後方には、明らかにバッテリーを内蔵した部分がある。容易に着脱はできないが(交換には分解が必要)、完全に一体化されているおかげで、本体の取り回しは非常に快適だ

 その分、液晶画面は6.2型と、東芝「SD-P1600」よりもさらに小さい。9型のパナソニック「DVD-LX95」と並べると、その差は歴然で、印象的には倍ほどの違いだろうか。また、パナソニック「DVD-LX95」では多少距離をおいての観賞も問題ないが、この「DVD-HP62」では視野角の狭さもあいまってか、途端に画面が暗くなる感じがする。

photo 液晶画面は6.2型で、やや視野角の狭さを感じるものの、近接視聴を保っているかぎりは、全体に締まった表示を楽しめる。発色もなかなか良好だ。ただ、映画などの字幕はつぶれ気味で、やや読みにくい

 ただし、最適と思われる30〜50センチの視聴距離を保ちさえすれば、むしろ、良好な映像といえる。輪郭がしっかりと立ち、コントラストも明瞭で、全体に締まった印象を受ける。色合いもニュートラルだ。また、液晶の画素数は400×234ピクセルだが、画面が小さいせいか、液晶の隙間はあまり目立たない。

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