三洋電機の“ムービッシュ”「DVD-HP62」は、コンパクトにまとめられたボディが魅力的なポータブルDVDプレーヤーだ。リチウムイオン充電池を本体に内蔵しながら、168(幅)×158(奥行き)×33(高さ)ミリと、CDジュエルケースを3枚重ねたよりも少しばかり大きい程度に収まっている。
実勢価格は3万円前後で、東芝「SD-P1600」と同価格帯といっていい。ただ、標準でカーバッテリーアダプターも付属するので、自動車内での利用を考えている人には、さらに割安に感じられるだろう。TVチューナーユニットはオプションとして用意されている。
本体を閉じた状態では、ほとんど突起部もなく、また、角や辺はすべて滑らかな曲面に処理されている。そのシンプルながら洗練された外観は、まるで高級な(?)アルマイトの弁当箱を見ているかのようだ。バッテリー込みでこのサイズであれば、常に携帯してもいいかなと思う。シンプルな形状ゆえ、バッグへの出し入れで引っかかることもない。質量も740グラムと、十分に軽い部類に入る。
その分、液晶画面は6.2型と、東芝「SD-P1600」よりもさらに小さい。9型のパナソニック「DVD-LX95」と並べると、その差は歴然で、印象的には倍ほどの違いだろうか。また、パナソニック「DVD-LX95」では多少距離をおいての観賞も問題ないが、この「DVD-HP62」では視野角の狭さもあいまってか、途端に画面が暗くなる感じがする。
ただし、最適と思われる30〜50センチの視聴距離を保ちさえすれば、むしろ、良好な映像といえる。輪郭がしっかりと立ち、コントラストも明瞭で、全体に締まった印象を受ける。色合いもニュートラルだ。また、液晶の画素数は400×234ピクセルだが、画面が小さいせいか、液晶の隙間はあまり目立たない。
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