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“日用品感覚”のフラッシュメモリプレーヤー「SN-F100」レビュー(1/2 ページ)

» 2005年08月11日 19時36分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 エーブイシー・テクノロジー・ジャパンの「SN-F100」は、“ちょっとユニーク”なSN-M600(レビュー)と同じく、「SIGNEO」(シグネオ)ブランドの製品を日本に投入している香港AVC Technology製のデジタルオーディオプレーヤーだ。

photo SN-F100

 SN-M600はカラー液晶を搭載したハイエンドモデルだが、SN-F100はモノクロ液晶(有機ELディスプレイ)であり、価格も8980円(直販価格 256Mバイトモデル)からと手ごろ。全8製品がラインアップされている「SIGNEO」ブランドのなかではエントリーモデルに位置する、本製品の魅力をレビューと通じて探ってみたい。

スタンダードなスティックタイプのボディ

 本体サイズは30(幅)×93(高さ)×18(厚さ)ミリ、約43グラム(乾電池含む)で、ごく一般的なスティックタイプと呼ばれる形状となっている。USB端子が一体化されているとはいえ、手にしてみると、小型軽量化が進むフラッシュメモリプレーヤーのなかでは少々大柄であるように感じる。

photo 正面
photo 上側面(上)と下側面(下)

 ソニーのフラッシュメモリプレーヤー「NW-E405」は28.8(幅)×84.9(高さ)×13.9(奥行き)ミリ 47グラムなので、数字だけを比べればそう大きく変わるものではないのだが、全体的に角張ったデザインとなっていることから、大きく感じてしまうのかもしれない。

 正面には「再生/一時停止」「停止」「早送り」「早戻し」の各操作ボタンと有機ELディスプレイが、上側面には「メニュー」と「FM/EQ」、音量調節ボタンが用意され、ホールドスイッチとボイスレコーディング用のマイクは下側面に配置。カラーバリエーションとしては、今回試用したシルバーのほかネイビーとレッドが用意される。いずれも正面の鏡面仕上げは共通で、サイド部分のカラーが異なる。

photo 「再生/一時停止」と「停止」のボタンが独立している製品は最近少なくなってきたが、間違いのない操作が可能だ。

 本体左のキャップを外すとUSB端子が現れる。キャップと本体のかみ合わせはかなりしっかりしており、不意にキャップが外れて紛失してしまうということはないだろう。電源には単四形乾電池を使用し、約15時間の連続利用が可能だ。

photo 電源には単四形電池を使用する

違和感のある「長押し」操作

 再生できるファイルはMP3/WMA/WAVの3種類。MP3は16kbps〜320kbps、WMAは32kbps〜192kbpsのビットレートに対応する。Windows DRMにも対応しており、音楽配信で購入した楽曲を再生することもできる。転送ソフトは添付されておらず、楽曲の転送はWindows Media Playerで行う(WMPを利用しての転送が推奨されているが、ドラッグ&ドロップでも転送が行えることを確認できた)。

photo Windows Media PlayerならばWindows DRMで処理されたファイルも転送できる
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