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“歓声”を解析して「ハイライト再生」――三菱の新「楽レコ」

» 2005年08月19日 18時38分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は8月19日、「楽レコ」シリーズの新製品として、地上アナログチューナーを2つ搭載したDVD+HDDレコーダー「DVR-HE50W」と「DVR-HE10W」を発表した。2番組同時録画を可能にしたほか、スポーツ中継録画時に“歓声”を自動解析してハイライトシーンだけを再生できる早見機能を備えた。

photo DVR-HE50W。リモコンはユニバーサルデザインを考慮した“くさび型”の新タイプ。見やすい“ユニバーサルフォント”と触っただけで認識できる“凸記号”を採用した
機種名 DVR-HE50W DVR-HE10W
HDD 250Gバイト 160Gバイト
DVD録画 DVD-R/-RW☆2☆
DVD再生 DVD-R/-RW/-RAM(カートリッジなし)☆2☆
チューナー 地上アナログ×2(GRT)、BSアナログ 地上アナログ×2
価格 オープン(9万円前後) オープン(8万円前後)
発売日 9月22日☆2☆

 HDD容量とチューナー構成以外は基本的に同一だ。どちらも地上波アナログチューナーを2つ搭載したほか、上位モデルの「DVR-HE50W」にはアナログBSチューナーも備えた。

 新製品の目玉となる「ハイライト再生」は、スポーツ番組のハイライトシーンだけを選んで視聴する、一種の“早見機能”だ。独自アルゴリズムにより、スポーツ番組の音声の盛り上がりを解析し、“盛り上がり度”を設定すると、それ以上に盛り上がったシーンだけを再生してくれる。画面に表示される折れ線グラフを見ながらしきい値を設定すれば、視聴時間を任意に変更できる。

photo ハイライト再生時の画面。盛り上がり部分のしきい値は10段階の設定が可能

 「ハイライト再生」が行えるのは、電子番組表(EPG)を使って録画予約した番組に限られるものの、録画終了直後から視聴可能だ。たとえば、「深夜に海外で行われたスポーツの試合結果を朝のニュースで知る前に、好みの長さでダイジェスト視聴できる」(同社)。

 このほか、独自の高画質回路「Dimossive(ディモッシブ)モジュール」が“II”に進化。映像入力のノイズ・ジッターを改善し、録画画質の向上を図ったという。また従来機種からの「1.5秒録画スタート」「グッと楽マイセレクション」「グッと楽電子番組表」にくわえ、自動チャプター機能やステレオ音声を判別する「オートカットi」機能なども搭載した。

 映像入力は、前面1系統を含む3系統(S端子、コンポジット)。映像出力は、D端子×1を含む3系統。光デジタル音声出力も備えている。外形寸法は共通で、425(幅)×330(奥行き)×59(厚さ)ミリ。重量は、DVR-HE50Wが約5.4キロ、HE10Wが約5.3キロとなっている。

photo DVR-HE10W

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