ITmedia NEWS >

三洋、フルHDパネル採用の37V型液晶を含む「CAPUJO」新製品(1/2 ページ)

» 2005年08月23日 20時07分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 三洋電機は8月23日、薄型テレビ「CAPUJO」シリーズに42V型PDP「PDP-42HD6」と、37V型液晶テレビ「LCD-37HD6」を追加した。LCD-37HD6には、同社初のフルHD対応パネルを採用。新しい高画質化回路「VIZONエンジンHD」など、画質面に注力したラインアップだ。

photo 37V形のデジタルハイビジョン液晶テレビ「LCD-37HD6」。左右30度の電動スイーベル機能付き
型番 PDP-42HD2 LCD-37HD6
画面サイズ 42V型 37V型
価格 59万3250円 55万6500円
発売日 10月21日☆2☆
photo 同時発売の「TD-WHD6」はサブウーファー(25ワット)を内蔵したシステムラック(価格は8万4000円)。テレビのスタンド部を付けたまま設置できるため、テレビ側の電動スイーベル機能がそのまま利用できる

 両モデルとも本体カラーはシルバー。デザインは直線を基調としているが、やはりグエナエル・ニコラ氏が手がけた。また、オプションとして専用スタンド(システムラック)「TD-WHD6」をラインアップにくわえた。

 新しい高画質化回路「VIZONエンジンHD」は、従来の「VIZONエンジンIII」に4つの機能を付加したもの。たとえば「ブラックシャープネス」は、映像の境界部にある黒を面積に応じて強調し、輪郭のくっきりした映像を再現する。また、「モスキートノイズリダクション」は、MPEG特有の“ざわざわ”としたデジタルノイズ(モスキートノイズ)を低減。そして「マルチディレクショナルエンハンサー」は、画像の周辺画素のレベルに応じて斜めの画素情報を補い、映像の先鋭感を向上させるという。

photo 新しい4つの機能はシグナルプロセッサに内包している
photo 「ブラックシャープネス」は、映像の境界部にある黒を面積に応じて強調する機能

 「コントラストブースター」は、2750億通りものガンマカーブから映像の特長に応じた最適なカーブを算出し、コントラストを強調する機能だ。「映像の明るさ情報を収集・解析し、制御を行う新アルゴリズムを開発した。たとえば暗くてよく見えないようなシーンでも、ガンマ値を変えてハッキリとした映像を映し出す」(同社国内テレビビジネスユニット商品企画グループの川本準マネージャー)。

photo コントラストブースターの概要。映像の明るさによってガンマカーブを変更する

 「LCD-37HD6」の液晶パネルは、前述の通り1920×1080ピクセルのフルHD仕様だ。従来のWXGAパネルと比較して約2倍(約622万ピクセル)の画素数を持ち、1080iのデジタルハイビジョン映像を1:1で再現できる。「輝度は550カンデラ、コントラスト比は1200:1。また、応答速度は6ミリ秒といずれも業界最高クラスだ。ボケ感のないすっきりとした画面を実現している」(川本氏)という。

 一方、「PDP-42HD2」には、「暗所コントラストが向上し、黒の表現力がアップした」という“第5世代ALISパネル”を採用した。画素数は1024×1024(インタレース)ピクセル。ピーク輝度で1400カンデラ、3000:1のコントラスト比(暗所コントラスト)も特長だという。

photo 川本氏

GUIを一新、HOVICAとの連携も可能に

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.