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キヤノン、EOS用手ブレ補正付き“L”と300ミリの望遠レンズ

» 2005年08月23日 20時10分 公開
[ITmedia]

 キヤノンは8月23日、同社デジタル一眼レフカメラ「EOS」シリーズに対応する手ブレ補正機能付きレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」「EF70-300mm F4-5.6 IS USM」を10月上旬より販売すると発表した。価格はEF24-105mm F4L IS USMが15万2250円、EF70-300mm F4-5.6 IS USMが9万2400円。

photo EF24-105mm F4L IS USM(左)とEF70-300mm F4-5.6 IS USM

 両製品とも、デジタル一眼レフカメラ特有の現象である、撮像素子部分に反射した光が画質に悪影響を及ぼさないように配慮した光学設計となっているほか、コーティングの最適化によってフレアやゴーストの抑制とカラーバランスの両立がはかられている。

プロの要求にも応える“L”「EF24-105mm F4L IS USM」

 EF24-105mm F4L IS USMは、焦点距離24ミリから105ミリをカバーする標準的なズームレンズ。レンズマウントはEFマウントで、非球面レンズ3枚とスーパーUDレンズを1枚使用する13群18枚構成。ズーム全域で開放F値をF4としており、同社製高級レンズ「L」(Luxury)シリーズのラインアップに加えられる。

photo EF24-105mm F4L IS USM

 光学式手ブレ補正機構を搭載しており、最適化された制御アルゴリズムと組み合わせることで約3段分の手ブレ補正効果が実現した。補正に必要な時間は、シャッター半押し後約0.5秒。三脚を使用しているかを自動的に判断し、手ブレ補正機構が誤作動するのを防ぐ機能も搭載しており、一脚使用時でも手持ちと同様の手ブレ補正効果を得ることができるという。

 「最新の光学設計」(同社)によって、ズーム全域で最短撮影距離0.45メートルを実現しており、望遠側の最大撮影倍率も0.23倍となっている。フィルター径は77ミリで、最小絞りはF22。絞りは8枚羽の円形絞り。マウント部やスイッチパネル、ズームリングなどは防塵/防滴構造となっている。

 フルタイムマニュアルフォーカス機構を搭載しており、AFモードのままマニュアルフォーカスが可能なほか、不用意な切りかえを防止する「フォーカスモードスイッチ」と「手ブレ補正スイッチ」が設けられている。本体サイズは83.5(最大経)×107(全長)ミリ、670グラム。

広角側を広げた300ミリ望遠「EF70-300mm F4-5.6 IS USM」

 EF70-300mm F4-5.6 IS USMは、焦点距離70ミリから300ミリをカバーする望遠ズームレンズ。EF75-300mm F4-5.6 IS USMの後継機種となるが、広角側を70ミリとすることで、より幅広いズーム域での撮影を可能とした。

photo EF70-300mm F4-5.6 IS USM

 レンズマウントはEFマウントで、UDレンズを1枚使用する10群15枚構成。手ブレ補正機能はEF24-105mm F4L IS USMと同じく約3段分の手ブレ補正効果を実現しており、補正に必要な時間もシャッター半押し後約0.5秒と高速だ。誤動作防止機能も備える。

 通常の手ブレを押さえ、静止した被写体を撮影するのに適した「手ブレ補正モード1」に加え、縦横どちらか一方のファインダー像の揺れを解消、流し撮りに適した「手ブレ補正モード2」を搭載しており、被写体/撮影状況にあわせて切り替えることができる。

 不用意な切りかえを防止する「フォーカスモードスイッチ」と「手ブレ補正スイッチ」を備えるほか、レンズの全長を最短位置(ワイド位置)で保持する「ズームリングロック機構」を搭載しており、レンズの破損を予防することができる。

 本体サイズは76.5(最大経)×142.8(全長)ミリ、630グラム。フィルター径は58ミリで、最小絞りはF32〜45。絞りは8枚羽の円形絞り。最短撮影距離は1.5メートル(ズーム全域)で、最大撮影倍率は0.26倍(望遠側)。

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