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「Rio」販売終了、全世界で撤退

» 2005年08月26日 16時35分 公開
[ITmedia]

 ディーアンドエムホールディングス(D&M)は8月26日、「Rio」ブランドのMP3プレーヤー販売を9月末で終了、Rio事業から全世界で撤退すると発表した。MP3プレーヤー市場ではメーカー間の競争が激化している上、価格下落も著しい。Apple Computerの「iPod」が販売を伸ばす一方で、勝ち負けもはっきりしてきた。

 D&Mは撤退について、「ユーザビリティを向上させるなど、競争力を維持に努めてきたが、コア事業の高付加価値AV事業との戦略的シナジーが少なく、これ以上の経営資源の投下は難しいと判断した」と説明している。

 アフターサービスや修理・保証などはD&Mが継続する。既に関連知的財産は7月に米SigmaTelに売却済みだが、売却財産へのアクセスは確保しているという。

 同日発表した2005年4〜6月期連結決算は10億4300万円の営業赤字を計上。損失は主にRio事業で生じ、同事業の営業赤字額は9億6000万円だった。Rioの不振により中間期業績予想も下方修正、撤退により通期の売上高予想も下方修正した。

 D&Mはデノンやマランツなどのブランドを傘下に持つAV機器メーカー。2003年、経営破たんした米SONICblueからRio事業を3620万ドルで落札し、同ブランドのMP3プレーヤーを販売していた。

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