ノバックが8月26日より販売開始した「mp3 walker」は、ストレージにフラッシュメモリを利用したポータブルオーディオプレーヤー。一見したところ、何の変哲もない製品のように見えるが、液晶を搭載しながらも3980円(128Mバイト版)という低価格さが目を引く。早速、この“サンキュッパ”プレーヤーの実力をチェックしてみよう。
本体サイズは78(幅)×25(厚さ)×25(高さ)ミリ、25グラム(本体のみ)。フラッシュメモリプレーヤーとしてはごく一般的なスティックタイプだが、曲線を多用したデザインが印象的。プラスチックの質感だけはいかんともしがたいが、細部も丁寧に仕上げられており、値段ほどの安っぽさは感じない。
本体の下側面にはモード切替とホールドのスイッチ、上側面には再生/停止と音量ボタンが配置されている。正面の液晶は7色バックライト付きで、96×26ピクセルの解像度を持つ。左側面にはヘッドフォン、右側面にはUSBの端子を備えている。
電源には単四形乾電池を使用し、約15時間の連続再生が可能だ。電池は背面からセットするのだが、試用した製品はマイナス側を固定するスプリングが強く、差し込んだ瞬間に電池が飛び出してしまうことが多々あった。製品版では改善されているとは思うが……。
再生できるファイルはMP3とWMAの2種類(Windows DRMには非対応)。MP3のID3タグ表示(Ver.1.0/1.1/2.3/2.4)にも対応する。転送ソフトは添付されておらず、楽曲はドラッグ&ドロップで転送する。なお、ID3タグのトラックナンバーを使用したソートは行われないので、任意の順番で曲を再生したいならば、あらかじめファイル名の冒頭に「01」「02」などの文字列を追加する必要がある。
階層構造にも対応するが、1階層までしか対応しておらず、PCから複数階層のまま転送しても「ファイルなし」と表示されてしまい再生できない。つまり、「アーティスト名」-「アルバム名」-「各曲ファイル」というディレクトリ構造をそのまま転送しても利用できず、第1階層までの構成――「アルバム名」-「各曲ファイル」――という構造までしか利用できないのだ。転送の際には気をつけたい。
転送が完了すれば、楽曲を聴くことができる。再生/一時停止ボタンを長押しして電源を入れるとメイン画面が現れるので、音楽再生を行う「MSC」のアイコンを選択すれば、自動的に転送した曲の再生がスタートする。モード切替スイッチを左右に倒せばカーソルの移動、押し込むことで決定となる。
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