レビュー
2005/08/29 20:00 更新

レビュー
デジ一眼より実用的な“ネオ一眼”――FinePix S9000 (1/5)

富士写真フイルムの「FinePix S9000」は、実用的な28〜300ミリ相当の光学ズームレンズを搭載した、一眼っぽいデザインと操作性のハイエンドデジカメ。レンズ一体型の「ネオ一眼」は、デジタル一眼レフとどう違うのか、じっくり見てみよう。

ネオ一眼のFinePix S9000

 デジタル一眼レフ隆盛におされて、ハイエンドのレンズ一体型デジカメの売れ行きが鈍っていると聞くが、そこに果敢に挑戦してくるメーカーもある。2004年以前のハイエンドモデルとの一番の違いは価格だ。かつてこのクラスは10万円を超えていたが、今はそれではデジタル一眼レフに勝てないため、8万〜9万円あたりが勝負となろう。

 既に発表されているだけでも、松下電器産業の「DMC-FZ30」と今回紹介する「FinePix S9000」(以下、S9000)があるし、他にも出てくる可能性がある。富士写真フイルムいわく「ネオ一眼」。徹底的に一眼っぽいデザインと操作性を追求しているのが特徴だ。

汎用性がもっとも高い28〜300ミリのレンジを実現

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レンズ一体型一眼レフという雰囲気のずっしりしたボディ。ズームはメカニカルで回転させると望遠になるに従ってレンズが出てくる。ズームリングの刻印も28〜300ミリと、35ミリフィルム換算値になっている。フードは着脱可能だ

 まずはレンズ。これが28〜300ミリ相当の10.7倍ズーム。一眼レフの世界でもタムロンやシグマといったレンズメーカーの28〜300ミリ(デジタル一眼レフでは同等の画角となる18〜200ミリ)が大ヒットしている。普通の人は「コレ1本あれば他はいらない」というくらい広角から望遠までフォローしている焦点距離で、レンズ交換ができない製品としてはいい落としどころだ。

 明るさもF2.8〜4.9と結構がんばっており、広角端での歪みも少なく安心して撮れる。最短撮影距離はマクロ時は広角側で10センチ、望遠側で90センチ。スーパーマクロにするとワイド端のみだが1センチまで寄れるようになる。

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ほぼ正面から。レンズの左下にある小さなキャップをはずすとシンクロターミナルが現れる。レンズ左の円形の窓は強力なAF補助光、横長の窓はパッシブAF用センサーだ

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上面から。L字型の本格的なボディだ。ストロボの上にはホットシューを装備。グリップが深くてしっかり握れる点と、右下にある電子ダイヤルがポイント。モードダイヤルにはブレ軽減モードやナチュラルフォトモードも用意されている

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左側面図。AF関連の機能がここに集中し、マクロやフォーカスモード切替ができる。切替スイッチ中央のボタンをMF時に押すとそのときだけAFが働くので便利。ズームリングの手元にフォーカスリングがある

 ズーミングはもちろんリング式。リングの回転に応じてレンズがせり出てくるメカニカルな方式だ。だから瞬時に目的の画角を得られて気持ちいい。電動ズームにはない感触だ。また、ボディからレンズ部が飛び出たデザインのため、左手でレンズ部を保持して構えられるので撮るときも安定する。レンズ径は58ミリで市販のフィルタなどを装着可能だ。

 レンズ部のボディからのはみ出しは75ミリちょっと。十二分に本格的な大きさで、さらにボディも一眼レフなみ。幅が128ミリで高さは93ミリある。重さも撮影時重量で700グラムを超える。デジタル一眼レフ+28〜300ミリ相当のレンズに比べればコンパクトだがちょっとずしっとくる。でもその分持ったときの安定感が違うし、グリップもしっかりしていて握りやすい。持った感触の安定度は非常に重要だ。

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グリップ部の拡大図。右手中指がシャッター下のくぼみに収まるよう握るとちょうどいい。シャッターボタンにあるネジ穴はケーブルレリーズ用。市販のケーブルレリーズをそのまま使える。シャッターボタンの手前には露出補正ボタンなどがあり、これらはボタンを押しながら電子ダイアルで操作する

高感度な900万画素

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[荻窪圭,ITmedia]

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