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Apple、9月7日に「スペシャルイベント」――ビデオiPod発表か?

» 2005年08月30日 09時22分 公開
[Daniel Drew Turner,eWEEK]
eWEEK

 米Apple Computerは8月29日、マスコミ向けに9月7日の「スペシャルイベント」でiPod関連の発表を行うとほのめかす招待状を送った。

 招待状には、4年前の初代iPodの登場を指す「ポケットの中の1000曲がすべてを変えた」という言葉とともに、「そして再び」というシンプルなメッセージが書かれている。

 Appleの広報担当者にこの招待状に関するコメントを求めたが、連絡が付かなかった。だがiPod関連の噂は、iTunes Music Store(iTMS)の変更を求める内外の圧力に関する話とともにWebに流れていた。

 携帯電話メーカーNokiaが次期マルチメディア携帯「N91」にiTMSへのアクセスを搭載する契約はしていないと明らかにした一方で、Mac関連の噂サイトAppleInsiderは、Motorolaが同じ日にiTMS対応の携帯電話「ROKR」を発表するのではないかとしている。

 このような携帯電話のプロトタイプは1月のInternational Consumer Electronics Show(CES)でMotorola幹部により披露された(訳注:披露されたのは実際のiTMS携帯ではなく、デモ用にiTunes機能を搭載した携帯電話だった)。

 AppleInsiderは、AppleとMotorolaによるイベントがニューヨークシティで行われるとしている。

 ビデオ対応iPodが発表されるとの噂も根強い。現行の最新iPodモデルは20Gバイトと60Gバイトで、カラー画面を備え、写真を表示できる。

 さらに、iTMSユーザーはiTunes内で音楽ビデオを視聴できる。このことが、ビデオ機能が最終的にiPodに統合されるとの憶測に火を付けている。

 先週には、iTMSの楽曲の価格構造に関するAppleとレコード会社の摩擦が報じられた。

 現在、iTMSで(Rhapsodyなどの会員制サービスとは違って)購入可能な楽曲は、1曲99セントで売られている。

 New York Timesなどは、音楽業界幹部がAppleに「新曲1.49ドル、需要の多くない曲は99セント以下」という変動価格設定の導入を迫ったと伝えている。

 iTMSは現在、デジタル音楽販売の80%以上を握り、デジタル音楽市場のトップに立っている(Nielsen SoundScan調べ)。同サービスはこれまでに5億曲以上を販売した。

 しかしRhapsodyなどのサービスがAppleの牙城に食い込もうとしており、America Online(AOL)や小売大手Wal-Martなどの大規模メディア企業もこの市場に参入してきている。

 iPodも同様に、MP3プレーヤー市場で約75%のシェアを持ち、首位を走っている(NPD Group調べ)。

 昨四半期にiPodの売上は616%伸び、Appleの記録的な四半期利益に貢献した(7月14日の記事参照)

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