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カンタン接続と迫力の密閉型ヘッドフォンが魅力――「REX-WHP1P」レビュー:iPodワイヤレス化計画(1/2 ページ)

» 2005年08月31日 16時08分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ラトックシステムの「REX-WHP1P」は、iPodに対応したワイヤレスオーディオセット。ワイヤレスである以外は一般的なヘッドフォンと機能的な差はないが、「iPod用」と銘打っているだけあって、シンプルな使い勝手と取り回しの良さが光る。

photo REX-WHP1P

 これまでにも、Bluetoothを使って音楽伝送や機器の操作がワイヤレスで行えるiPod用ヘッドフォン「iCombi」のレビューを掲載したことがあるが、今回から数回にわたっては、「iPodをワイヤレスでさらに快適に楽しむ」というテーマに沿ってレビューを掲載していきたいと思う。

本格的な密閉型ヘッドフォン

 まずはREX-WHP1Pの概略を紹介しておこう。本製品は、受信機を内蔵したヘッドフォン「REX-WHP1」とトランスミッタ「REX-WHP1P」がセットになっており、2.4GHz帯の電波で伝送を行う。サラウンド伝送などには対応しておらず、シンプルにステレオサウンドを無線化する。

 ヘッドフォンはドライバユニットに53ミリ径のネオジウムマグネットを使用した密閉型。左ハウジングにはバッテリー、右ハウジングにはワイヤレス機能が搭載されている。そのためかハウジングは比較的大型で、重量も約360グラムとそこそこある。電源には内蔵のリチウムイオンポリマー充電池を使用し、約3時間の充電で約11時間の利用が可能だ。

photo 左ハウジング(右)と右ハウジング

 本製品は音質面のチューニングをオーディオテクニカが行っており、ヘッドフォンユニット自体も同社製品に通じる質感を持っている。頭部へのフィッティングについても、ATH-DCL3000(レビュー)とよく似たサポートパッドが設けられており、重量の割には重さを感じない。イヤーパッドも柔らかく、快適な付け心地だ。

photo オーディオテクニカ製ワイヤレスヘッドフォン「ATH-DCL3000」の「3D方式ウイングサポート」によく似たサポートパッドが設けられている
photo 装着例。イヤーパッドは柔らかく耳に負担をかけないが、個人的にはもう少しバンドの締め付けが柔らかいとうれしかった。遮音性はかなり高いので、周囲には気をつけたい

 トランスミッタは50(幅)×91.4(奥行き)×14(高さ)ミリ・約62.5グラムとコンパクト。iPod Miniとほぼ同じサイズといえる。左側面にはUSBと充電用AC入力端子、右側面には電源ボタンが用意されている。上部には3.5ミリピンジャックとワイヤレス接続の状態を確認するためのLEDがある。

photo トランスミッタ(左)とiPod Mini

 iPod用として販売されているが、iPodとの接続は一般的な3.5ミリピンジャックで行うため、そのMDウォークマンなどを接続することも簡単だ(ただし、ラインアウト出力からの入力には対応しない)。なお、PCとUSBで接続すれば、PCからは「USBオーディオデバイス」として認識され、PC内の音源を楽しむこともできる。

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