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ニコンから無線LAN対応のコンパクトデジカメが登場

» 2005年09月02日 19時24分 公開
[ITmedia]

 ニコンは、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P1/P2」を10月に発売する。画像データをパソコンやPictBridge対応プリンタにワイヤレス転送できる。価格は、P1が5万円前後、P2が4万円前後になる見込みだ。

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 COOLPIX P1/P2は、3.5倍の光学ズームを搭載したコンパクトカメラ。両モデルの違いはCCDで、P1は有効画素数800万画素の1/1.8型原色CCD、P2は同じく510万画素CCDを搭載している。ズームレンズは35ミリ換算で約36mm〜126mm相当。液晶ディスプレイは2.5型内蔵メモリのほか、SDカードスロットを搭載している。

 筐体デザインは共通で、サイズは91(幅)×約60(高さ)×約39(奥行き)ミリ(突起物を除く)。重量は約170グラム。

photo P1には、クラシックブラックとプライムシルバーの2色がある。P2はシルバーのみ

 無線LANは、インフラストラクチャモードおよびアドホックモードをサポート。通信距離は約30メートルで、米FotoNationが開発した画像転送用プロトコル「PTP/IP」(Picture Transfer Protocol over IP)を使い、画像をデジタルカメラからダイレクトにパソコンに転送できる。また、PictBridge対応プリンタに別売のワイヤレスプリンタアダプタ「PD-10」を接続すれば、「COOLPIX P1/P2」から直接印刷することも可能だ。なお、ニコンによると、PTP/IPは現在、CIPA(カメラ・映像機器工業会)で業界標準規格にするための審議が進められているという。

 転送モードは、内蔵メモリやSDカードの画像からPC側に保存されていないものだけを転送する「簡単転送」、指定した撮影日の画像だけを転送する「撮影日転送」、任意に選択した画像を送る「選択画像転送」、カメラで撮影した直後に転送する「撮影&転送」など。パソコン側から操作して画像を転送できる「PCモード」や、パソコンに接続しているプリンタに画像を出力する「ワイヤレスプリント」モードもある。

 パソコン側には、あらかじめ添付ソフト「Wireless Camera Setup Utility」をインストールしておく必要がある。対応OSは、Windows XP(SP1以上、SP2を推奨)とMacOS X 10.3以降。

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