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パナソニック、“ハリウッド画質”をさらに進化させたプロジェクター

» 2005年09月09日 23時52分 公開
[ITmedia]

 パナソニックマーケティング本部は9月9日、世界で初めてという1100ルーメンの高輝度と5500:1の高コントラスト比を実現したホームシアター向けプロジェクター“ハイビジョン カジュアルシアター”「TH−AE900」を10月7日より販売すると発表した。

photo “ハイビジョン カジュアルシアター”「TH−AE900」

 新製品は、同社の統合型高画質技術「シネマワークス」をさらに改良。光学系に可変絞り機構「ダイナミックアイリス」を配置し、1/60秒ごとに絞りと光源ランプの光量、ガンマデータを連動させて制御することで、1100ルーメンの高輝度と引き締まった黒を両立した。液晶には、1280×720ピクセルのハイビジョン対応パネルを使用している。

 任意の色を独立して制御することができる「シネマカラーマネジメント」も搭載した。このシステムでは特定の色だけを補正することが可能となっており、映画のフィルムに迫る画調を実現したという。彩度/明度/色相の3つについては、ユーザー自身の調整も可能となっており、調整できる範囲も従来製品(TH−AE700)の8倍に拡大されている。斜めの輪郭部を補正する「ダイナミックシャープネスコントロール回路」や、映画を高品質に再生するI/P変換技術「デジタルシネマリアリティ」も備える。

 光学2倍のズームレンズとレンズシフト機能も搭載しており、100インチ(16:9)投射時の投射距離は最短約3メートル(最長は約6メートル)。レンズシフトの操作については本体前面にジョイスティックを備えており、斜め方向にも一度に動かすことが可能になっている。ファンの数を削減するなど静音性にも考慮されており、エコノミーモード時では25デシベル、ランプモード「ノーマル」時でも29デシベルに押さえられている。

 使用場所や視聴環境に応じて選べる7つの映像モードを搭載。シネマ1/シネマ2/シネマ3/ビデオ/ナチュラル/ノーマル/ダイナミックの各モードが選択可能で、「シネマ1」はタイタニック」や「ムーラン・ルージュ」などのビデオ変換(テレシネ変換)を手がけたデビッド・バーンスタイン氏が監修を行っている。

 また、本製品を含め、DVDプレーヤーなど接続された機器も操作できる学習リモコン「オールinワンリモコン」が付属する。液晶部分にバックライトが搭載されており、暗い室内でも容易に操作できるほか、最大で8つの機器が操作可能だ。

 インタフェースには、HDMI/D4/コンポーネント/Sビデオ/コンポジット/RGB(ミニD-Sub15ピン)を各1系統搭載。本体サイズは335(幅)×95(高さ)×270mm(奥行き)ミリ、3.6キロ。

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