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選ぶなら「新・SR」――マクセル「新・SR」の底力を明らかにする第2回

» 2005年09月16日 00時00分 公開
[ITmedia]
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電池、交換していますか?

 ボタン電池が、腕時計や体温計、電卓などに幅広く使われていることは前回(マクセル「新・SR」ボタン電池の秘密に迫る)でも述べた。では、この電池を交換した経験があるだろうか?

 基本的に腕時計の電池は自分で交換するものではないし、体温計や電卓の電池を交換した経験がないという人も少なからずいるだろう。なぜかと言えば、ボタン電池を使う機器はどれも電力消費が小さく、交換する頻度が少ないからだ。それでも電池は無限に使えるわけではないので、いつかは交換する必要がある。しかし、小さく、型番も分かりづらいボタン電池は、触れる機会も多くないため、交換用としてどれを購入していいかも迷う。

photo 販売が開始された新・SRボタン電池(写真はSR44モデル)。パッケージにスケールが付いているので、どれを購入すればいいのか迷わなくてすむので安心だ

 そんなときは、マクセルが新たに販売を開始した「SR(酸化銀電池)」ボタン電池を使えばよい――というのが前回のお話。新・SRであれば、パッケージにスケールが用意され、今まで使っていた電池をはめ込み、ぴったりとはまればそれが正しい電池。購入は実に簡単で、迷うことはない。

 しかし、店頭には新・SRと並んで、「LR(アルカリ電池)」という電池も置いてあるはずだ。LRは、SRと互換性のある廉価版のボタン電池で、マクセルの製品ではあれば、新・SRとはパッケージの色が異なり、スケールもないので区別がつきやすいはずだ。

 このLRは安価に販売されており(元来LRはSRの廉価版として登場したので、ある意味当然なのだが……)、ボタン電池を使用する製品にはこちらが付属している場合が多い。「最初から入っていた電池と同じものを購入する」――という電池交換時の原則に従えば、交換用電池としてSRを意識することなくLRを購入している人がほとんどだろう。

 ところが、実際にはLRよりも新・SRを選ぶ方がメリットがあることも多い。その理由を明らかにするために、ミニラジコンカーを使って1つの実験を行ってみた。

ボタン電池で動くブルドーザーを走らせてみた

 SRはLRに比べて、性能比で2倍以上電池が長持ちするとされている。マクセルが行った実験によると、ミニラジコンカーを使った場合で2.3倍、LEDライトで2.6倍の性能差があったとのこと。そこでSRとLRの性能を検証するべく、電源にSR/LR電池を利用するニッコーの赤外線方式のコントローラーカー(ミニラジコンカー)「はたらく・くるま まめIRシリーズ」からブルドーザーをチョイスし、連続駆動時間を計測してみた。

photo 実験に使用した「はたらく・くるま まめIRシリーズ」のブルドーザー。ボタン電池を動力とするだけあって、本体サイズは非常に小さい

 このブルドーザーは、リモコンにSR/LR44×3個、本体にSR/LR44×1個を使用する。実験では新・SRと同社のLRを使い、実際の駆動時間を調べてみた。

 同社の実験では別のミニラジコンカーを使い、駆動時間はSR44が28分、LRが12分だったそうだが、今回実験したブルドーザーは、それに比べてもずいぶんと電池が長持ちした。ただ、実験に際しては実際に地面を走らせたわけではなく、タイヤをひたすら空転させただけなので、本当に走らせた場合と使用時間が異なる可能性がある点はお断りしておく。

 さて、結果である。LR44で使用した場合の駆動時間は28分44秒。SR44はなんと67分7秒である。SRとLRの電池寿命の差は約2.3倍であり、マクセルの実験と同様の結果となった。つまり、新・SRを使用すればそれだけ機器の使用時間が延び、結果として電池交換の手間が省けることになる。

illust 「ミニラジコンカーの駆動時間」。実験の結果、SRとLRの電池寿命の差は約2.3倍と大きく開いた

交換タイミングも分かりやすい――新・SRのパワーの秘密

 では、なぜSRの方が電池が長持ちするのか。実は、そもそもの電池容量が違うのが第1の理由。SR44とLR44を例にとって説明すると、前者は電池容量が160〜180mAh、後者は60〜120mAhで、単純に考えてSRはLRの1.5〜2.6倍以上の性能を備えているといえる。

 また、SRはその構成材料の特長から内部抵抗が安定しており、出力特性も安定している。つまり、電池の容量が切れるまで一定の出力を維持する特性を持っており、放電末期での作動電圧もSRの方が高い。そのため、容量がなくなり、最終的に機器が動かなくなるまでの時間はSRのほうが有利となる。

illust 「LEDライト利用時におけるSRとLRの電圧特性」。SR電池の方がLRに比べて最後まで電圧が高く、持続能力があるのが特徴だ

 この出力特性が安定しているという点も、SRの重要なポイントだ。出力特性が安定しているということは、電池の寿命がなくなる寸前まで電圧が高いということで、限界になるとスパッと電池の容量がなくなるといえる。反対にLRは寿命の限界点に向かって緩やかに電圧が降下していくため、ゆっくりと電池の容量がなくなっていく。腕時計にLRを使っている場合、電池の容量の残量がなくなってくると時間の進み具合がだんだんと遅れてくるのもそのためだ。

 つまり、SRの交換タイミングは、まさに機器が動かなくなったその時だ。ただ、さすがに電池切れの瞬間までまったく同じ電圧を保持できるわけではないので、実験でも使い始めと使い終わりのパワーが同じとは感じられなかったが、LRはだんだんタイヤの動きが緩慢になっていって、最終的には動かなくなるという動作に比べれば、交換のタイミングは非常に分かりやすい。


 確かに新・SRの価格はLRに比べて高いものの、それでも価格差は2倍以下に抑えられている。そして電池寿命は2倍以上。最初に購入するときには高価に感じるかもしれないが、電池交換の頻度は半分以下になるわけで、結果としては新・SRを購入したほうが割安だ。LRを利用している際に分かりにくい交換のタイミングについても、機器が動かなくなったら、そのときが交換のタイミングと極めて明快だ。

 一度入れたら電池は長持ち。手間もお金も節約できる。ボタン電池を買うのに、新・SRを選ばない理由は見つからないようだ。

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提供:日立マクセル株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年9月30日