ITmedia NEWS >

「メーカーとユーザーをつなぐ場がA&Vフェスタ」──オープニングセレモニーA&Vフェスタ2005

» 2005年09月21日 12時56分 公開
[小山安博,ITmedia]

 映像・音響機器関連の総合展示会「A&Vフェスタ2005」が開幕した。A&Vフェスタは、国内のAV関連製品の展示会では最大規模のイベントで、今回は84社・団体が出展、AV関連の新製品の展示や各種イベントが開催される。

 オープニングセレモニーで日本オーディオ協会の鹿井信雄会長は、1ビットオーディオやDVDオーディオによる高音質化や、ネット配信での圧縮音源、テレビ放送のデジタル化など、ここ数年のAV関連の時代の変化を指摘。高品位のネット配信により、伝統音楽の配信といった新しい展開への期待を挙げ、「従来のライフスタイルと異なり、自分にあったメディアを選んでライフスタイルを作り上げていく時代になっていく」と指摘した。

photo 日本オーディオ協会の鹿井信雄会長

 来賓の日本レコード協会の田辺攻専務理事は、昨年の国内CD売り上げが5500億円を超えた米国に次ぐ世界第2位の市場であるが、音楽配信市場も伸びており、今年1〜6月まででレコ協加盟社だけで141億円を売り上げ、今年1年で300〜350億円まで伸びるとの予測を示し、さらにDVDビデオ市場も加えると、今年は900〜1000億円市場になるという。これはソフトの市場だが、「音楽業界はソフトとハードは車の両輪」(田辺専務理事)であり、ハードの市場拡大がソフトにも好影響を与えると、ハードメーカーメインのA&Vフェスタ出展社・団体へエールを送った。

photo 日本レコード協会・田辺攻専務理事

 同じく来賓の経済産業省の商務情報政策局情報通信機器課の横尾英博課長は、政府の言う「経済を支える7つの戦略産業」の1つが情報家電だとし、このA&Vフェスタ2005が「サプライサイドとユーザーをつなぐ場」と位置づけ、生活の質を向上させるAV製品への期待感を示した。

photo 横尾英博・情報通信機器課長
photo テープカットによりA&Vフェスタ2005が開幕

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.