携帯電話のカメラで写真を読み込み、その写真に埋め込まれた情報を取得する、QRコードのような「印刷型ステガノグラフィ」も参考出展。
たとえばチラシ広告の写真や、観光ガイドブックの写真などに情報を埋め込めば、ユーザーに対しいつでも最新情報を提供できる。
具体的には、写真には10進数12けたの情報が埋め込め、これをケータイアプリを使ってカメラで取り込むと、それにひも付けられた情報をネットから取得する、という仕組み。
たとえばチラシの価格は一度印刷してしまうと変更できないが、これを使うと、チラシ自体には「大特価」などと記載、最新の価格をネットから取得させる、といった使い方ができる。
QRコードは個人でもフリーのツールを使って作成することもできるが、最近はこれを悪用、街のポスターに勝手にQRコードを張り付け、アダルトサイトに誘導する、といったフィッシング詐欺まがいの行為が頻発しているそうだ。これを防ぐために、印刷型ステガノグラフィは、印刷会社や広告代理店などに技術ライセンスを行い、個人では作成できないようにする考え。
今年度中のサービス開始を目差しており、現在は読み取り用のiアプリ/BREWアプリの開発を完了、ボーダフォンのVアプリを開発中だという。また、保存できる情報量を、10進数24けたまで拡大するのを目指す。
「ユビキタスビジュアル端末」と称した「.u Visual」は、携帯電話/テレビ/Webアクセスが可能な多機能端末。
IP網を使った携帯電話といえるが、音声通話としてだけでなく、独自開発の高速MPEG-4コーデックとIPネットワークミドルウェアにより、無線IPテレビ電話を実現。無線IPビデオトランシーバー機能も備え、QVGA/15fpsの動画を送受信できる。
地上デジタル放送で採用されているAVC/H.264デコーダーも開発しており、チューナーと接続することで地上デジタル放送を受信することも可能だという。
OSにはRed Hat Linux 2.4を採用、同社製プロセッサFR461 400MHzを搭載。フルブラウザのInspiriumを内蔵している。本体サイズは165×73×26mm、245g。タッチパネル付き3.7インチVGA TFT液晶などを備えている。
同社では、モバイルテレビ会議端末、セールス端末、車載端末などの利用を想定しているそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR