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カウントダウンが始まったSEDCEATEC JAPAN 2005(2/2 ページ)

» 2005年10月04日 17時00分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 性能向上への東芝の自信は、展示方法にも表れている。従来のテレビ方式との画質比較を行う暗室展示では、今回いよいよブラウン管テレビとの比較を実施。これまではプラズマや液晶などフラットパネルディスプレイとの比較を行ってきただけに、一般的に薄型テレビよりも画質が良いとされているブラウン管との比較は、SED実用化のカウントダウンが始まったことを意味するのだろう。

photo 今回はブラウン管との比較でSEDの開発が順調なことをアピール

 実際に映像を比較してみると、コントラスト/視野角/色再現性/階調性はブラウン管と互角勝負で、“画質のキレ”に関してはビームを使用するブラウン管がやはりボケた感じになるのに対して、SEDは画面の中央部から周辺部まで全体的にキリっと引き締まった映像を見せてくれるのが印象的だった。

 「われわれも実際にブラウン管と比較してみて、画面周辺部のボケ感がまったくないのに驚いた。画質ではイチバンといわれていたブラウン管を凌ぐ高画質で、液晶/プラズマ並みの薄型テレビの実現をSEDは可能にした」(東芝)

photo 視野角はブラウン管並み、消費電力は液晶テレビ並み。ブースではBSデジタルのハイビジョン放送(相撲中継)など“フツーの”コンテンツを流して実用化が近いことを強調
photo すぐ隣の東芝ブースでは、従来通りのプラズマ/液晶と並べた比較も実施している
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