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“最大クラス”3インチ液晶を備えたコンパクトデジカメ「CAMEDIA SP-700」

» 2005年10月04日 23時38分 公開
[ITmedia]

 オリンパスイメージングは10月4日、「最大クラス」という3インチの大型液晶ディスプレイを搭載したコンパクトデジタルカメラ「CAMEDIA SP-700」と、「世界最速印刷」という昇華型フォトプリンタ「CAMEDIA P-11」を10月下旬から順次販売すると発表した。価格はいずれもオープン。

大画面3インチ液晶を備えた「CAMEDIA SP-700」

 CAMEDIA SP-700は3インチ(45ミリ×60ミリ)という大型液晶ディスプレイのほか、ISO感度を上昇させて手ブレと被写体ブレを軽減する「Wブレ軽減機能」をなど搭載して使い勝手を高めたコンパクトデジタルカメラ。

photo CAMEDIA SP-700(シルバー)
photo 背面液晶は3.0インチと大型

 Wブレ軽減機能はこれまでにも同社製デジカメ「μ DIGITAL 800」などに搭載されていたものの適用できる画像サイズに制限があり(μ DIGITAL 800では300万画素相当まで有効)、CCDの画素をフルに使うことができなかった。新製品では搭載しているCCD(600万画素)のフル解像度まで同機能が利用できるようになった。

 1/2.5インチ 有効600万画素CCDと光学3倍ズームレンズ(35ミリ換算 38〜114ミリ)を搭載。F値は3.3〜4.0。6倍のデジタルズームも備えており、光学ズームと併用することで最大18倍までの望遠が可能だ。撮影モードには、Pオート(プログラムオート)/ぶれ軽減のほか、ポートレート/風景/風景&人物/夜景など24種類のシーンプログラムがプリセットされている。

photo シルバーのほか、ブルーとブロンズのカラーバリエーションが用意される

 大型の液晶ディスプレイを搭載したため、複数枚の撮影画像を同時に表示することが可能となっており、直前に撮影した4枚の画像を現在フレーミング中の画像と同時に比較できる「比較ショット機能」も備えている。

 編集機能も充実している。撮影した画像に加工が施せる「フォト・デコ」(フォトデコレーション)には、オリジナルテンプレートの作成機能が追加されたほか、撮影画像の色味を調整できる「色温度調整機能」やRGBの3色を±5段階に調整できる「カラーバランス調整機能」も搭載した。

 そのほか、1秒間に30コマを連写し、連続した9コマを1枚の画像として保存できる「超高速マルチショット」や、インターネットに常時接続されたPCと本製品をつないで携帯電話から操作が行える「リモートカメラ機能」、液晶画面上に説明文が表示される「ヘルプガイド機能」、ワンボタンでPictBridge対応のプリンタから印刷が可能な「プリントボタン」なども備える。

 記憶メディアにはxDピクチャーカードを使用し、約11Mバイトのメモリも内蔵する。付属の専用リチウムイオン充電池で約180枚の撮影が可能(CIPA規格)。QuickTime Motion JPEG形式の動画も撮影可能だ。97.5(幅)×56.5(高さ)×24.5(奥行き)、約140グラム(本体のみ)。

 CAMEDIA SP-700の主な仕様は以下の通り。

製品名 CAMEDIA SP-700
撮像素子 1/2.5インチ 有効600万画素CCD
記録画素数(静止画) 2816×2112、2288×1712、1600×1200、1024×768、640×480
記録画素数(動画) 640×480(30fps)320×240(30fps)、 160×120(30fps)
レンズ 6.3〜18.9mm(35ミリ換算 38〜114mm)、F3.3〜F4.0
電子ズーム 6倍
測光方式 デジタルESP測光、スポット測光
シャッタースピード 4秒〜1/2000秒
感度 ISO 64/100/200/400相当、オート(ISO 64〜250相当、ブレ軽減モード利用時には800相当まで)
液晶ディスプレイ 3.0インチTFT
記録メディア xDピクチャーカード
サイズ 97.5(幅)×56.5(高さ)×24.5(奥行き)、約140グラム(本体のみ)
電源 専用リチウムイオン充電池
発売時期 11月下旬

“世界最速印刷”の昇華型フォトプリンター「CAMEDIA P-11」

 CAMEDIA P-11はPictBridge規格に対応した昇華型フォトプリンター。1枚あたりの印刷所要時間はLサイズで約30秒、ハガキサイズでも約33秒と高速で、「昇華型デジタルフォトプリンタにおいて世界最高速のプリントスピード」(同社)となっている。

photo 昇華型フォトプリンター「CAMEDIA P-11」

 デジタルカメラとの接続にはPictBridge規格を使用するため、カメラとはUSBケーブルでつなぐだけ。本体の操作インタフェースは電源ボタンのみとシンプルだ。同社製デジタルカメラの一部には「プリント」ボタンが設けられているため、組み合わせて使用する際には文字通りワンボタンで撮影画像の印刷が行える。

 約184(幅)×180(奥行き)×158mm(高さ)のコンパクトボディには給紙トレイも内蔵されている。給紙トレイには50枚までをセット可能で、50枚のLサイズ用紙を一度にプリントアウトしても、所要時間は約27分となっている(500万画素画像の同一画像プリント時)。

 CAMEDIA P-11の主な仕様は以下の通り。

製品名 CAMEDIA P-11
プリント方式 昇華型熱転写YMC3色重ね(オーバーコート付き)
用紙サイズ Lサイズ、ハガキサイズ
プリント時間 Lサイズ 約30秒/枚、ハガキサイズ 約33秒/枚
入出力端子 USB Type-A デジカメ用、USB Type-B PC用
サイズ 約184(幅)×180(奥行き)×158mm(高さ)、2.2キロ(給紙トレイ含む)

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