ITmedia NEWS >

独自路線をひた走るAV機器たちCEATEC JAPAN 2005(2/2 ページ)

» 2005年10月10日 14時56分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 対照的に、とにかく安いDVDレコーダーを展示していたのがRunPoシリーズでお馴染みのダイナコネクティブ。来月発売予定という「DY-MA6080HR」は、80GバイトHDDとDVD±R/±RWに書き込み可能なDVDドライブを備えた立派なハイブリッドレコーダーだ。これが量販店の店頭では、2万9800円になるというから“爆安”。ただし、EPGなどの便利機能は搭載していないので、“とにかく録画できて安いモノがほしい”という人向きだ。既にDVDレコーダーを持っているなら、サブレコーダーとして丁度良いかもしれない。

photo ダイナコネクティブの「DY-MA6080HR」

 もう1つダイナコネクティブブースから。「DY-N933」は、HDMI端子を搭載したDVDプレーヤーだ。国内製品ではまだ上位モデルしか採用していないHDMIだが、同機の価格は1万円前後とかなりリーズナブル。ちなみにDivX/XvidファイルやRunPo用のAVIファイルも再生できる。

 前面には各種カードスロットやUSB端子を備え、カードや外付けHDD内に保存した動画データを再生可能。側面にはカラオケ用のマイク端子なども備えていたが、日本向けの製品では省略される可能性が高いという。発売は、2005年の年末を予定している。

photo 「DY-N933」はHDMI接続中

 DY-N933は、DVDソースをアップコンバージョンするといった機能は備えていないため、HDMI接続しても解像度のメリットは薄い。ただし同社では、「やはりアナログ接続と比較すれば画質はいい。なにより音声と映像を1本のケーブルで接続できる簡単さがメリット」と話している。

デジタル移行期ならではのアイデア商品

 次は、アナログ放送からデジタル放送への“移行期ならでは”のアイデア商品だ。日本アンテナが参考出展した「Atre」(アトレ)は、合体変形タイプのVHF/UHF共用室内用アンテナ。通常は一体型だが、地上デジタル放送の電波状況が悪いときは、本体から板状のUHFアンテナを取り外し、間にケーブルをつなげて場所を動かすことができる。UHFアンテナは防滴仕様になっているため、家の軒先などに持っていっても大丈夫だ。

photo 「Atre」(アトレ)。UHFアンテナは、ケーブルを外して本体前面のRF端子に装着できる

 「電波状況が悪くても(画質は悪くても)一応は視聴できるアナログ放送と異なり、デジタル放送の場合は一定の入力レベルを境にして“映るか、映らないか”のどちらかになる。アンテナ位置の自由度を高めたことで、入力レベルが確保できる確率が高くなる」という。

 Atreは11月末頃の出荷予定。標準モデルとブースター付きの上位モデルがあり、価格は標準モデルが6500円、ブースター付きで9000円前後になるという。4メートルの同軸ケーブルが付属する。

3Dコンパニオンをつついてみた

 AV機器ではないけれど最後に紹介したいのが、パイオニアブースの「3Dコンパニオン HARUKA」。別記事で同社の3Dインタフェースを紹介しているが、同じく「3Dフローティングビジョン」技術をベースにアニメチックなキャラクターにフューチャーしたもの。

photo 枠の中に浮かんで見えるHARUKA。昨年のCEATECで展示していた実写の3Dコンパニオンも良かったけれど(何が?)、こちらもなかなか

 HARUKAは、博物館やイベント、店頭展示などに向けて開発されたバーチャルコンパニオンだ。バーチャルならではのインタラクティブ性を兼ね備えており、たとえば横のボタンを押すと制服の色が変わり、指でつつくと声を上げてうずくまる。特定のファン層にはたまらない機能を備えた。

photo つつくと声をあげて逃げる。間違っても本物のコンパニオンに同じコトをしてはいけない

 同社によると、キャラクターや動作の設定は「商用化を考慮したものだ」という。たしかに売れそうだけれど……。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.