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“3 in 1”になった「カンタロウ」を試すレビュー(1/6 ページ)

» 2005年10月14日 19時31分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 東芝が“わかりやすさ”重視の「カンタロウ」シリーズにVHS搭載の「AK-V200」を追加した。250GバイトのHDD、DVD-R DLにも対応したDVDマルチドライブ、そしてSQPB(S-VHS録画テープをVHSクオリティで再生)対応のVHSビデオデッキを備えた“3 in 1”レコーダーだ。

 アナログ地上波チューナーを2つ搭載しており、HDD+DVDユニットとVHSユニットにそれぞれ接続。ちょっと変則的ながら2番組を同時録画する「W録」も可能だ。またBSアナログチューナーも内蔵しているが、こちらはHDD+DVDユニット側のみ録画できる。なお、下位モデルの「AK-V100」では、HDDが160Gバイトとなり、アナログBSチューナーが省略されている。

photo デザインはRDシリーズとは一線を画したもの。右側にDVDドライブ、左側にVHSデッキを備えた。3 in 1ということもあり、イマドキのHDD+DVDレコーダーと比較すると厚みを感じる
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photo 本体にも使用するユニットを切り替えるボタンのほか、チャンネル変更、再生、録画といった基本操作用ボタンを備える。左側のカバー内にはAV入力も備えた

 DVDドライブは、DVD-Rの書き込みが最大約8倍、DVD-RWが最大約4倍、DVD-RAMが最大約3倍速。DVD-R DLへの書き込みにも対応している。DVD-R DLを除き、CPRM対応メディアへコピーワンスコンテンツをムーブすることができる。

photo DVDドライブはDVD-RAMのカートリッジにも対応。カートリッジメディアは斜めに出し入れする必要があるが、とくに不便は感じない

 デザインは、HDD+DVDビデオレコーダー「AK-G200」の流れを汲むもので、本体側の操作ボタンは再生/録画用が1系統のみ。選択されているユニットの操作が可能な、分りやすさを優先したスタイルだ。

 AV入出力は2系統ずつ準備され、VHSユニット側の映像もS端子やD端子から出力することが可能になっている。ただし、S端子を備える「出力2」とD端子は、HDD+DVDユニット“優先”となっており、HDDまたはDVDで録画しているときはVHSの映像を出力することができない。たとえばHDD/DVDでの予約録画中、あるいはHDD/DVD間でのダビング中に頻繁にVHSテープの再生を行うような人は、コンポジット出力のみの「出力1」にテレビを接続しておくことになる。もっとも、以前の3 in 1製品のように、VHSユニットの映像はS端子やD端子から出力できないといった制限よりはずっとマシだ。

photo 背面端子には、元祖カンタロウ同様、「テレビの入力へ」「アンテナから」「テレビへ」といった分かりやすい表記が用いられている。D端子や光デジタル出力なども備え、過不足のない仕様だ

「カンタロウ」ならではの使い勝手はそのまま

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