10月20日、アップルストアをはじめとした各販売店にて、第5世代となる新型iPodの販売が開始された。シリーズ製品としては初めて動画再生に対応したが、iPod Photoのような上位機種ではなく、あくまでもHDDとカラー液晶を搭載したiPodの新世代機種として位置づけられている。
「HDDタイプのiPodはそろそろ交換だろう?」 とジョブズ氏も自信満々な、新世代iPodを早速触ってみた。
今回、アップルストア銀座店にて購入したのは、30GバイトのHDDを搭載したホワイトモデル「MA002J/A」。ちなみに、同じ30Gバイトのブラックモデルは「MA146J/A」、60Gバイトのホワイトモデルは「MA003J/A」、ブラックモデルは「MA147J/A」だ。
パッケージを手にした際、まず驚かされるのはそのスリムさ。既存のHDDタイプiPodのパッケージと比べると半分以下の厚さとなり、数ミリの差こそあるものの、ほぼiPod nanoのパッケージと変わらない。「ホントにiPodが入ってるの?」と疑いたくなるほどだ。
開封してみればパッケージの薄さの秘密が分かる。2005年1月に発表されたiPod Shuffleからの流れだが、ACアダプタが付属していないのだ。従って、同梱物は本体/ヘッドフォン/USBケーブル/Dockアダプタ/ソフトケースと非常にシンプル。もちろん、マニュアルとiTunesが収録されたCD-ROMも付属している。iPod nanoのパッケージとほぼ同じ構成と思えば間違いない。
それではいよいよ本体をチェックしてみよう。30Gバイトモデルのサイズは103.5(高さ)×61.8(幅)×11(厚さ)ミリ・136グラム。(60Gバイトモデルは厚さ14ミリ、157グラム)。第4世代製品のMA079J/A(20Gバイトモデル)は103.5(高さ)×61.8(幅)×16.1(厚さ)ミリ・166グラム、M9830J/A (60Gバイトモデル)は103.5(高さ)×61.8(幅)×19.1(厚さ)ミリ・183グラムなので、厚さと重さに関して大幅なサイズダウンがはかられた格好だ。
既存モデルと比べて縦横の寸法は変更されていないが、手にしてみると薄く・軽くというこのサイズダウンを実感できる。これまでのiPodは、miniやShuffle、nanoと比べると重量感のある“ぽってり”した感覚がぬぐえなかったが、新モデルでは“厚めのカード”ともいえる印象に仕上がっている。
薄型化されたにもかかわらず、音楽の連続再生時間は最長14時間(30Gバイトモデル)/20時間(60Gバイトモデル)であり、最長で15時間の再生が行えた既存モデルとほぼ同レベルのスタミナを備えているといえる(60Gバイトモデルに関しては上回っている)。
ホールドスイッチはこれまでの本体右上から左上に(iPod nanoと同じ位置)、ヘッドフォンジャックはこれまでの中央から右上にそれぞれ位置を変更している。リモコン端子がなくなったせいか、上部のインタフェースはこれまで以上にスッキリした印象だ。ヘッドフォンジャックの位置が変更されてしまったため、これまで所有していたiPod用ケースが使えなくなってしまったのは残念。
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