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iPod、自販機でも販売中

» 2005年10月24日 10時23分 公開
[IDG Japan]
IDG

 iPodが欲しいのなら、そこにあるよ――NyQuilの真下、Gatoradoの隣に。iPodはApple ComputerのApple Storeとの関連の方が深いかもしれないが、同社は数カ月前から、Zoom Systemsの特殊な自動販売機で割合一般的な製品の隣にiPodを置いている。

 同社は4月から、iPodを全米の「ロボティック製品販売システム」(Zoom Systemsの幹部は「自販機」という言葉は使わない。彼らはその呼称は時代後れだと考えている)で販売している。最初にiPodが販売されたのはアトランタのハーツフィールドジャクソン国際空港で、今は全米のショッピングモール、ホテル、日用品店の「Zoom Shop」マシンで売られているという。

 Zoom Shopはデジカメ、スナックなどほかの製品も売っているが、iPodが一番売れているとZoom Systemsのマーチャンダイズ担当上級副社長リック・キュージック氏は語る。「これは信じられないほどのチャンスを開いている。20秒で歩いて行ってiPodを買えるのだ」

 しかしながら、iPodで聴く音楽を買うのはもう少し複雑だ。Zoom ShopはiPod用の音楽を売っていないため、長旅の時間つぶしにiPodを選ぶのにためらう人もいるかもしれない。

 だがiPodはよくプレゼントとして購入される。それに小売店でのショッピングに飽きた人は、2.13×2.13メートルのマシンがその場ですぐに満足を与えてくれることに反応しているようだとキュージック氏。

 iPodを買った後で気が変わった場合は、Zoom Systemsに郵送で返品して返金を受けられる。「買った後で後悔した場合や、問題があった場合は30日間返品を受け付ける」と同氏は言う。

 同社はiPod miniの販売を段階的に停止し、今はiPod shuffleとiPod nanoをZoom Shopで販売している。来月には最新のビデオ対応iPodの販売を開始する予定だ。

 Zoom Systemsは、年内に100台以上のZoom Shopを稼働させたい考えで、来年には約600台の稼働を計画している。アトランタに加え、同社のマシンはサンフランシスコ国際空港にもある。同社はほかにも30の空港と交渉しており、米国の旅行者にとってこのマシンをよく見かける存在にしたいと思っている。

 しかし、空港のセキュリティチェックを抜けた後で、どうやって796枚の25セント硬貨を手に入れればいいのかと思っているiPodファンは心配無用だ。Zoom Shopではクレジットカードとデビットカードが使える。

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