取り込んだ画像を見るには、ホーム画面から「保存データ」を選ぶ。すると、取り込んだ日付と取り込みの回数別にフォルダが自動作成されていて、そのフォルダのサムネイルが表示される。
表示のクオリティは、精細感が高く、画像の細部まではっきりと見える。コントラストはやや強めで、黒が引き締まった見栄え重視の傾向だ。だが、発色に目立ったクセはなく、観賞用だけでなく、画像のチェック用途にも十分に生かせる。デジカメの小さな背面液晶でチェックするよりも、よっぽど見やすい。
ただし、表示スピードについては、デジカメよりも遅い。全画面表示の状態で十字キーの右を押すと、画面中央に砂時計のアイコンが現れ、次の画像が表示されるまでには、数秒間待たされる。その秒数は画像やファイル容量によってばらつきがあるが、800万画素のオリンパス「E-500」のJPEG最高画質の画像で計測した場合、1枚のコマ送りにかかった時間は4〜6秒程度。メーカー公称値の約4.5秒とほぼ同じ値だった。
一方、1280万画素のキヤノン「EOS 5D」のJPEG最高画質の画像では、1コマ送りに10〜13秒程度もかかった。これだとかなりをストレスを感じる。1コマずつ見るよりも、12コマのサムネイル表示を利用し、サムネイル表示と全画面表示を交互に切り替えながら見るのが現実的だろう。サムネイルの1画面12コマのすべてが表示するまでの時間は、やはりファイル容量による差は大きいが、5〜12秒程度だ。
液晶の美しさは非常に魅力的だが、コマ送りやサムネイル表示、拡大表示などのレスポンスはもう少しスピードアップしてほしいものだ。また細かいことだが、拡大表示の状態でコマ送りができれば、なおいいと思う。
スライドショー再生については、実際にやってみたら思いのほか楽しめた。画面切り替えの効果は、フェードやカーテン、ブレンドなどの5タイプを選択でき、切り替えの間隔は3秒から30分の間で設定できる。BGMは、あらかじめ内蔵された5曲、または自分で取り込んだ3曲から選べる。特に気に入ったのは、画面が移動しながら、次の画面へとオーバーラップして切り替わるブレンド効果。これにBGMを加えて再生すれば、つまらない写真でもカッコよく見える。写真の腕が上達したように錯覚するくらいだ。
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