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韓国のオンライン音楽ストア大手2社が統合、日本進出も

» 2005年11月11日 11時11分 公開
[IDG Japan]
IDG

 iRiverブランドの音楽プレーヤーで知られるReigncomと、韓国最大の音楽レーベルの1つであるSM Entertainmentがオンラインコンテンツストアを合併させると発表した。

 Funcakeという名称でオンライン音楽ストアを運営しているReigncomのYurion部門と、SM Entertainmentの子会社ILikePopが運営する音楽ストアFandango Koreaが統合され、楽曲数約100万曲、合計で500万人のユーザーベースを持つことになるという。

 新会社の名称はまだ決まっておらず、日本を含むアジア地域、中国、香港、シンガポール、台湾での展開も予定されている。

 両社は韓国の音楽に対する高い需要を活用しようと考えている。アジア地域ではここ数年「韓流」と呼ばれるブームが起きており、以前は韓国以外では無名だった自国のエンターティナーが数百万の人々に紹介されている。SM Entertainmentは人気の高いBoA、神話、HOTなどのアーティストを抱える音楽レーベルである。

 10日に締結された契約に基づき、両社は新会社の株式比率など、統合に関する詳細をこれから詰めることになる。Reigncomの広報担当者、アンナ・キム氏は説明した。

 今年初め、ReigncomとシンガポールのSoundbuzzはオンライン音楽ストアのコンテンツを互いに提供し合うことで合意した。Soundbuzzは中国、韓国、日本、インドの楽曲30万曲のカタログを持ち、Funcakeのコンテンツをシンガポールの自社サービス利用者に提供し、FuncakeはSoundbuzzの楽曲を韓国で販売する。10日に行われたSM Entertainmentとの発表により、Soundbuzzとの提携関係が影響を受けることはないとキム氏。

 キム氏によれば、韓国では一般的に1曲当たりの価格はおよそ500ウォン(48セント)で、外国曲など一部の楽曲は約800ウォンで販売されているという。

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