ITmedia NEWS >

ナクソス、クラシック音源が聞き放題の定額制配信サービス

» 2005年11月15日 16時14分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ナクソス・デジタル・ジャパンは11月15日、クラシックをメインとした音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」を同日より開始すると発表した。Naxosを含めた約20レーベルの全音源をストリーミングで再生することが可能で、料金は月額1890円の定額制となっている。

photo ナクソス・ミュージック・ライブラリー

 同サービスでは1万200タイトル/8万作品/16万5000トラック(2005年11月15日現在)をWMAでストリーミング配信する。帯域に応じて、ビットレートは128kbps/96kbps/20kbpsを選択することができる。

 Naxos以外にもMarco Polo、Analekta、ARC、BIS、Bridge Records、Dacapo、Gimell、Penta Tone、Prophoneなどのレーベルが参加しており、クラシックのほかにも現代音楽やジャズ、ワールドミュージックなどを楽しめる。

 単純に楽曲を配信するだけではなく、曲目や作曲家の解説からオペラのリブレット(台本)まで多くのテキストコンテンツが用意されているほか、2005年中には音楽之友社の「新編 音楽中辞典」も公開される予定となっている。

photo 再生中の画面

 クラシックを主に扱うということもあり、独自の検索インタフェースを実装している。作品名や作曲家名はもちろん、演奏者名/時代/国/作曲年/カタログ番号からも曲の検索が行える。プレイリスト作成機能も備える。

 このサービスは「NAXOS Music Library」の名称で海外では既にサービスが開始されており、500以上の教育機関へ導入された実績を持つ。日本においては教育機関/法人へのアピールと同時に個人会員の獲得も進め、1年後に法人会員5000 ID、2年後に個人会員2万 IDの獲得を目指す考えだ。

photo ナクソス・デジタル・ジャパンのクラウス・ハイマン会長。「ダウンロードとストリーミングは市場が異なるように感じている。ダウンロードはそれだけで完結するが、ストリーミングはCDを買う前のチェックとしても使われているようだ」

 「CDをなくしても問題ないし、図書館へ行ってCDを借りてくる必要もない。配信はストリーミングなので著作権処理もシンプルだ。サービスによってレーベル名の周知を図ることができれば、CDのセールスにも結びつけることもできるだろう」(クラウス・ハイマン会長)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.