SONY BMGがCDのコピー防止目的で仕込んだXCP技術について、インターネットの専門家から、新たな統計が明らかになった。少なくとも世界中で56万台以上のWindowsマシンにXCP「rootkit」が組み込まれ、そのうち日本のマシンは21万台を超えるという。
DNS専門家のダン・カミンスキー氏がブログで明らかにした情報によると、XCP「rootkit」が組み込まれたマシンは、少なくとも56万8200台だという。同氏は国別データも公表しており、それによれば、日本はトップの21万7000台、米国が13万台となっている。
「ハッキング対策マニュアル」の著者でもあるカミンスキー氏は、同氏のサイトが保持しているDNSサーバのリストからDNSクエリーのキャッシュを参照することにより、この統計を導き出したという。
同氏は「少なくとも56万8200台のネームサーバが、このrootkit関連のリクエストを受けている。XCPが組み込まれたマシンの実数はSONY BMG(とFirst 4 Internet)が知るだけだが、彼らはコミュニケーションを取りたがらない」と述べており、「スケールから考えると、数百万台というワーム規模のインシデントとなるのにそう時間はかからないだろう」と指摘している。
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