理想のピュアサウンド、迫力のシアター音響を体感――「AVアンプ体験イベント」リポート(1/2 ページ)

ITmedia +D LifeStyle主催の「AVアンプ体験イベント」が開催。AV評論家の本田雅一氏が、ヤマハのAVアンプ「DSP-AX4600」の魅力を、読者参加型の試聴体験会を通じて紹介した。

» 2005年12月01日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 晩秋から初冬へと季節が移り行く11月23日、ITmedia +D LifeStyle編集部の主催による「AVアンプ体験イベント」が開催された。

 ホームシアター/AV製品全般に関心のあるITmedia読者を迎え、午前・午後の2回で行われたイベントには、2回講演であわせて45人が参加した。会場となったのは、ヤマハ東京事業所のプレゼンテーションルームだ。

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 イベントでは、ITmedia +D LifeStyleでの最新AV製品のレビュー/コラム/インタビューなどでおなじみのAV評論家・本田雅一氏をゲストナビゲーターに迎え、技術的・体験的側面から来場者に分かりやすく説明を行った。

photo AV評論家・本田雅一氏をゲストナビゲーターに迎えた

 「理想のホームシアターサウンドを体感しよう」というイベントテーマのもと、LifeStyle編集部が選んだAVアンプは、ヤマハが今年6月にリリースした7.1ch対応DSP AVアンプ「DSP-AX4600」だ。

 DSP-AX4600は、HDMI/iLINKなど最新インタフェースやバランスに優れた機能面が魅力の、10万〜20万円台クラスのAVアンプで今年お薦めの1台。本田氏も、LifeStyleサイトのレビュー記事でDSP-AX4600を詳細に紹介している。

photo DSP-AX4600

 だがLifeStyle編集部が今回注目したのは、DSP-AX4600の“力強さと繊細さを兼ね備えた”ピュアサウンド。ヤマハが追求した「音の本質」という、字面では表現しづらいこの製品の魅力を、読者参加型の試聴体験会を通じて紹介してみたいというのが今回のイベントの狙いだ。

 イベントでは最初の約1時間を試聴・トークセッションに設定。本田氏がセレクトしたお薦め2chスピーカーをつないでの「本当のCDの音」、7.1chマルチシステムで聴く「本物のSACDサウンド」&「大興奮のシアター音響」などをじっくり体験してもらった。

 今回のイベントで使用された“本田雅一セレクト”の音響製品は以下の通り。

 お薦め2chスピーカーには、イタリアの高級スピーカーブランド・Sonus faber(ソナス・ファベール)のトールボーイ型「Grand Piano Domus」をチョイス。

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 7.1chマルチシステムは、ヤマハ往年の名器“NSシリーズ”の復活を予感させる今秋発売の新スピーカー「NS-525」シリーズでスピーカーを統一。フロント(2本)/センター/リア(2本)の計5本のスピーカーをトールボーイ型のNS-525Fを使い、リアプレゼンス×2にブックシェルフ型のNS-M525をチョイス、サブウーファーはYST-SW515を2台(モノ)使用するという本田氏ならではの“こだわりのマルチシステム”を組み上げた。

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 そのほか、DVD試聴用のユニバーサルプレーヤーには今月リリースされたばかりのパイオニア「DV-AX5AVi」、CD/SACD視聴用プレーヤーにはESOTERICの「DV-50s」、Blu-ray Disc視聴用にはシャープのBlu-ray Discレコーダー「BD-HD100」が選ばれた。

photo パイオニアのユニバーサルプレーヤー「DV-AX5AVi」(右上)、CD/SACD視聴用にはESOTERICの「DV-50s」(左下)、Blu-ray Disc視聴用にはシャープのBDレコーダー「BD-HD100」(右下)

比較試聴で分かった“音の違い”

 冒頭、本田氏は「ヤマハの広報資料によるとDSP-AX4600は、もともと中級機としてラインアップしていたDSP-AX2500をベースに部品・電源まわり・DSP回路などを強化したモデルであるとアナウンスされています。このことから、“シャシーやアンプ回路は基本的に同じなのに音などそんなに違わないのでは……”と考えるユーザーも多いことでしょう。でも、電源部の改善と音質チューニングでアンプの音は大きく変化するのです」と説明。その違いを体験してもらうために、DSP-AX4600とDSP-AX2500の「新旧AVアンプ比較試聴」からイベントはスタートした。

photo DSP-AX2500(左)とDSP-AX4600(右)の比較試聴を実施

 比較試聴用に本田氏が用意した音楽コンテンツは、「KennyG/At Last...The Duets Album」の中から、同じくサックス奏者のDavid Sanbornとのデュエット曲「Pick Up The Pieces- featuring David Sanborn」。

 「聴き比べてみた感想は人それぞれだと思うので、私からは特に“こういう違いだ”という押し付けるようなコメントは差し控えたいのですが、あえていうならば、同じ音量・同じゲイン設定の両機なのに、DSP-AX4600の方がDSP-AX2500よりも静かに聴こえると思います。つまりDSP-AX4600の方がすっきりして、S/N感が良くなっているということです」(本田氏)

 聴き比べに使用したスピーカーは、ラテン語の“家(Domus)”を名に冠したSonus faberの「Grand Piano Domus」。楽器を思わせる“リュート形”の端整なフォルムが特徴の高級スピーカーだ。今回のイベントで2chスピーカーとして選んだ理由について本田氏は、こう語った。

 「Sonus faberのスピーカーは、箱が鳴って箱自体で音を聴かすというのが特徴。どんなアンプでどんなソースを入れても割りとキレイに聴こえちゃうタイプのスピーカーだったのですが、新製品――つまり今回選んだGrand Piano Domusでは、従来製品に比べてダイレクトに音が伝わってくるようなスピーカーに変わったのです。このGrand Piano DomusのS/Nの良さが、DSP-AX4600の特性とうまくマッチするのでは、と思って選びました」

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日