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儲ける投資家になるための「基本」とは?第5回

» 2005年12月02日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 日経新聞によると、2005年上半期の証券市場に占める個人投資家の売買シェアが30%を大きく上回ったそうである。90年代は3-5%程度で、個人投資家の育成が日本の証券市場の最大の鍵とまで言われていたのだから、大変なものだ。

 日経平均が1万4000円台を回復し、さらに上伸する勢いを見せているが(11月22日現在)、この活況を呈する市場を大きく動かしているのは外国人投資家と個人投資家といって間違いない。それも個人投資家の大半(約8割)はオンライントレードで株取引を行っていると言われている。ネットが株価を動かす時代になったといってもいいだろう。

 日経の行った調査では、個人株主の大半が運用資金500万円以下で、比較的手堅い運用をしているという。実際、証券市場などで個人の思惑買いで上昇したと見られる銘柄は、利益確定の売りが出るのも比較的早いから、無理をせず着実に利食っているのだろう。銘柄選定などでは、メディアなどによく登場する評論家の推奨銘柄を素直に買う向きも多いようだ。

 ただ、運用資金が比較的小額で、リスクを分散して運用するとなると、売買益に占める諸コストの比率が高くなる。また、複数の口座を運用していたり、外貨預金、国内外の株式・投信などさまざまな金融商品を取り扱っていると、いったい自分がどれぐらい儲けているのか、計算が非常に面倒になる。

 取引先が単一の金融機関というのであれば、その金融機関が提供するサービスだけで用が足りるかもしれないが、そういう人はむしろ少数派だろう。金融機関を分散すること自体、いまやリスクヘッジの1つだからだ。そういう時に役に立つのが、MS Money 2006のような資産管理機能をもったソフトウェアである(Money 2006 体験版ダウンロードはこちら(30日間限定))。

MS Money 2006の資産管理機能[投資と運用]画面

 まずは外貨預金を例に採ろう。国内は日銀の金融政策もあって超低金利状態が続いているが、米国など諸外国ではインフレ懸念から金利が上昇傾向にある国も少なくない。また、比較的信用の低い国ではかなりの高金利になっているところもある。ただ単純にそういうところへ預ければ儲かる――わけではない。というのも外貨預金では銀行に支払うコストの問題が無視できないほど大きいからだ。円・ドルで言えば、円→ドル、ドル→円の2回に渡って手数料を支払う必要が生じる。

 それでも外貨預金が魅力的になるのは、為替レートの変動が見込まれるときだ。マネーは一般に金利が低い国から高い国へ流れる傾向にある。つい最近では米国が利上げに踏み切り、それを受けて円安ドル高に急速にシフトした。これで円換算したドル預金は利率以上に大きく膨らんだわけだ。

 となれば、銀行手数料を差し引いても魅力的な投資である。外貨預金は常に為替レート変動の先行きを見ながらでないと、必ずしも面白い金融商品とはいえないのだ(むろん逆のリスクもある)。

 その点、MS Money 2006なら50種類以上もの通貨に対応し、外貨預金を外貨建てと円建てで表示してくれる。為替レートもインターネットから取得するので、手入力は要らず随時更新可能。本当の意味で魅力的な外貨預金を選別できる。

50種類以上もの通貨に対応している

資産を一元管理できるポートフォリオ機能

 もちろん、MS Money 2006で管理できるのは外貨預金だけではない。株式、債券、ストックオプション、投資信託、MMFなど多様な商品に対応している。複数の口座を開設していても、一元的に管理し、一覧して売買を判断できる。

 これを提供してくれるのが、「ポートフォリオ管理」というメニューで、その「投資総合報告書」では投資ポートフォリオ上の配分(種類)やその時価評価総額が表示される。筆者は運用実績を日経平均(日経225)と比較しており、この原稿を書いている時点の年初来の日経225が28.32%上昇したのに対し、筆者のポートフォリオは236.56%と大きく上回っている。自慢するようで恐縮だが、現在の投資行動はまずうまくいっていると判断できるだろう。

ポートフォリオ管理
投資総合報告書

 このほか、「過去1カ月間」「年初来」「過去12カ月間」の運用実績が最高・最低の銘柄、ポートフォリオを構成してからの最高、最低の銘柄などもその利回りと同時に表示される。投資は勝負事と同じで、つい勝った(儲けた)記憶しか残らないが、この「投資総合報告書」を見れば、冷静に自分の投資履歴と現時点のステータスを見つめることができる。

 加えて現在の主要な持ち高や資産の時価総額評価、直近の取引の履歴などを表示可能だ。

 また実際に売買をシミュレートする場合は、「ポートフォリオ管理」−「売買益の試算」が使える。必要事項を入力すれば売却総額や売却益、税金などの計算が簡単にできる。なお、実際の取引の記録に際しては、MS Moneyでは従来から投資証券口座に記録する取引ごとに特定口座か一般口座かフラグを設定できた。しかし、2006からは取引単位だけでなく口座単位で設定したり、複数の取引に対し一括で設定したりできるようになり、より使い勝手がよくなった。

特定口座か否かフラグを付けられる

 もちろんMS Moneyで提供しているような資産管理ツールは、個別の金融機関で顧客向けに提供しているものもある。だが、さまざまな金融商品を一元的に扱え、そのパフォーマンスを一目で見られるのが、なんといってもMS Money 2006のメリットだろう。

充実した銘柄選択機能

 株式を売買する場合、闇雲に銘柄を選ぶ人はいないだろう。メディアや信頼する評論家、あるいはネットの各種情報などを見て決める人が多いだろう。MSNマネーならさまざまな情報を入手し、投資判断に役立てることができる。

 これらの情報は「株価」メニューの「株価関連情報」で得られるが、特に面白いのは、その最初にある「こだわり検索」だ。

こだわり検索

 「業種」「時価総額」といった基本的な情報から「株価収益率」「長期債務の比率」「5年間の利益成長率」などさまざまな条件から銘柄を検索できるのだ。デフォルトは「指定なし」だが、「できるだけ高いもの」だけでなく「できるだけ低いもの」といった検索もできる。例えば、「株価収益率」が「できるだけ高く」て「12 か月の相対的な評価」が「できるだけ低い」もの、すなわちPERの割に株価が低迷している銘柄を選んでみたら、下図のようになった。

こだわり検索で高PERで株価が上がっていないものを検索したらこうなった

 銘柄選択で使う情報は人によって色々であり、材料のある銘柄を選ぶ人や、企業の業績で選ぶファンダメンタルズ派、テクニカル指標で選ぶテクニカル派などが代表的だろう。MSNマネーの場合、いずれの人たちにも満足できるだけのものがそろっている。

 チャートやアナリスト予想、レーティング、財務情報の指標分析などだけでもこれだけのものがある。チャートも単なる折れ線やローソク足から10日、50日、200日の各移動平均線、ボリンジャーバンドなどの価格指標、テクニカル派には欠かせないMACDやRSI、スロー/ファストそれぞれのストキャスティクスオシレータなどがあり、チャート分析だけでも十分楽しめる。

さまざまなテクニカル指標を表示させられるチャート
アナリストの予想
レーティング
財務情報の指標分析

MS Money 2006とMSNマネーを上手に連携させる

 MS Money 2006の1つの特徴は、オンラインサービスであるMSNマネーと密接に結びついていることだ。表題で「上手に連携させる」と書いたが、ユーザー自身がそんなことを意識しなくても、両者はシームレスに連携しており、MS Money 2006のユーザーは自分が見ているのがどちらなのか気にする必要はないほどだ。一方、MSNマネーだけのユーザーということであれば、MS Money 2006を使うことで、さらにMSNマネーの利用価値が高まるだろう。

 これは口座管理機能などでも感じることだが、とりわけそれを強く感じるのは今回紹介した「資産管理機能」(投資と運用)の部分である。ユーザーがMS Money 2006に入力するのは、自分が保有する金融資産=ポートフォリオといった、ある程度、静的なものだが、MSNマネーとの連動によって為替レートや株価などが自動的に更新され、常に最新の自分の資産の状態を閲覧することができる。これはどちらか片方だけではまったく意味を成さないものだ。

 加えて、賢い投資をするために必要とされるダイナミック(動的)な情報が、MSNマネーを通じて1つのソフトの中で見られる、というのも大きなメリットだ。そのいくつかはすでに紹介したが、ニュースだけでも、ロイターや東洋経済新報社、フィスコ、株式新聞社など多様な媒体があり、ロイターなどの分析レポートを有償・無償で入手することもできる。

MSNマネーの中で多様な情報が入手できる

 MS Money 2006とMSNマネーがあれば、自分のポートフォリオを分析し、銘柄や商品を研究・比較し、最新ニュースや情報を取得し、取引データを一括して管理できる。そうすれば、後は実際の取引をそれぞれの金融機関で行う、という作業が残されているだけだ。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日