米国の主要ラジオネットワーク6社は12月6日、高品位(HD)デジタルラジオを推進するための協会、HD Digital Radio Allianceを設立した。初代CEOにはラジオ業界30年のベテラン、ピーター・フェラーラ氏が就任する。
同協会ではHD2などのHDデジタルラジオ方式を推進し、自動車への採用、受信機の低価格での提供、受信機メーカーや小売業者などとのHDデジタルラジオの共同マーケティングといった活動を行う。
会員のラジオ局は2006年、総計2億ドル以上に相当するコマーシャル枠を、HDデジタルラジオとHD2マルチキャストチャンネルの宣伝に充てる予定。
設立メンバーは、Bonneville International、Citadel Broadcasting、Clear Channel Radio、Cumulus、Emmis Communications、Entercom、Greater Media、Infinity Broadcastingの6社だが、ほかの米国ラジオ会社も参加可能だとしている。HD2対応番組のラインアップは2006年早々に明らかになり、全米でのマーケティングキャンペーン計画も発表される予定。
HDラジオはノイズのない、安定した音声放送が可能で、既存のラジオ周波数で高品質AMおよびFM放送ストリーム、そして無線データの送出も可能だという。同協会によれば、全米で600以上のラジオ局がHDデジタル品質での放送を行っており、アルパイン、JVC、松下電器、三洋電機、ヤマハといった日本企業を含む15社が受信機を製造しているという。
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