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「GO」で第123回直木賞を受賞した金城一紀が、初めて映画脚本を書き下ろした青春ドラマ。監督はデビュー作「油断大敵」で日本映画プロフェッショナル大賞の新人監督賞を受賞した成島出。
絵に描いたような円満な生活を送っているサラリーマンの鈴木さん(堤真一)。ある日、娘が不良高校生に暴行を受け、大ケガを負ってしまったのだ。加害者である高校生ボクサーのチャンピオン・石原(須藤元気)は、謝るどころか、大金でもみ消しをはかり、鈴木さんを脅す始末。怒りに震える鈴木さんは、石原の高校に向かうが、誤って隣の高校に乱入。包丁を振り回し暴れようとした瞬間、鹿羽高校の生徒スンシン(岡田准一)の必殺パンチでノックダウンしてしまう。目を覚ますと、スンシンとその仲間“ゾンビーズ”の面々が事情を知り、鈴木さんと石原をタイマン対決させるべく、鈴木さん改造計画を立案する。それはケンカの達人スンシンに弟子入りさせ、ケンカの特訓を受けるというものだった。
40日間も会社を休み、打倒・石原に燃える鈴木さんと、いつでもクールで無口なスンシンが交流する夏休み。ランニングに木登りなど、スンシン考案の鈴木さん改造計画はかなりアナログで笑える。演じる堤真一さんはどこまでも情けなく、岡田君はあくまでカッコイイ。やがて厚い友情を築いていく2人の演技はとても自然である。
鈴木さんがいつまで特訓に耐えられるかを賭けの対象にするなど、ゾンビーズはちっとも親身になっていないように見えるが、裏では鈴木家の壊れた親子関係を修復しようと奔走。このほかにも、本作には至るところに人々の愛が詰まっている。それが、さり気なく描かれていて好感度大なのだ。このストーリーに共鳴したMr.Childrenが主題歌「ランニングハイ」を提供したことも話題に。
今回リリースされるDVDは1枚組の「通常版」と、完成会見、完成披露試写会舞台挨拶、日本テレビネットワーク局&シネコン用ジングル+撮影風景、本編未使用シーン、メイキング、封入物(ビジュアルブック、すごろくセット、着せ替え携帯ストラップ)などの特典がついた2枚組「初回生産限定コレクターズ・エディション」の2種類。
特訓によって、たくましく成長していく鈴木さんから、たくさんの勇気とやる気をもらえる作品。必見です!
関連サイト:http://www.f-d-f.jp/site.html(公式サイト)
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