このうちシネマ1と2はかなり近い絵作りで、いずれも基本に忠実だ。肌色や緑の再現性にやや違いはあるが、好みでいずれかのモードを選んでおけば、大きな不満は感じないだろう。暗室環境における暗部の見通しも適切で、決して階調をつぶしてコントラスト感を稼ぐような絵作りもしていない。
ただし赤が強く、緑もやや黄緑に寄り彩度が高すぎる印象がある。緑に関しては調整は難しいが、赤に関しては青や緑のゲインをプラス方向に調整して赤みを薄めるとちょうど良くなる。元々、緑に関しては多少強めに出るため、青を中心にゲインを足していくといい。
とはいえ完成度は高く、破綻が少ない絵作りという点は従来そのままで、シャドウ方向に伸びた分だけ表現力が高まっているという印象だ。視聴するソースの大半が映画ならば、大きな調整をせずとも安心して見られる。
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