2005年の米国家電業界の売り上げは約1259億ドルに達し、2004年から2005年の成長率は11.3%となった。これは、その前の2003年から2004年の成長率10.2%を上回るもので、依然として米国の家電業界は好調である。しかし、CEAでは2005年から2006年の成長率を7.5%と低く予想している。
デジタルCRT/リアプロテレビ、フラットパネルテレビが増加してアナログテレビは減少と、従来と同じ傾向を示している映像出力機器に対し、オーディオ機器ではいったん落ち着いていたポータブルプレーヤーが2005年第2四半期から増加する傾向を見せている。
日本と同様、米国の家電製品でも「二極化」構造が進んでいる。
2004年第2四半期から2005年第3四半期までの間に卸価格が8.6%上昇しているが、これは人気のあるカテゴリーの製品が従来の「ポータブルCDプレーヤー」「27インチCRTテレビ」「デスクトップPC」から、それぞれ「iPod」「27インチLCDテレビ」「ラップトップPC」に移行したのに伴って製品価格が上昇しているため。
その一方で、普及が進んだ製品において製品価格が下落が進んでいる。この「人気製品の高額化」「定番製品の価格下落」が成長率の鈍化につながるものとCEAでは分析しているようだ。
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