東芝は1月4日(現地時間)、「2006 International CES」で行われたプレスカンファレンスにてHD DVDとフラット/マイクロパネルディスプレイで映像を楽しむ「HD Style」、HDDを音楽/映像/DVDレコーディングの各分野で活用する「gigastyle」という、2つの“Style”を推進する意向を示した。
gigastyleは、昨年の2005 International CES プレスカンファレンスで同社が発表したコンセプトだが、「HD Style」は今回初めて登場したブランドネームだ。既報の通り、HD DVDプレーヤーの発売スケジュールが明らかにされたほか、デジタルテレビについても積極的な製品展開を行う。
ノンフラットテレビについても27/32インチの大画面製品が投入されるが、やはりメインはフラットテレビ。中でも、同社が北米地域で力を入れるのがリアプロだ。カンファレンスでは720pのDLPリアプロ“Scoop Design”「50HM66」と「56HM66」が発表された。
あわせて、42/50インチのプラズマテレビ(720p)、42/47インチの液晶テレビ(1080p)の製品を紹介し、「より大画面をより小さな筐体で」と今年のPRポイントを説明したほか、リアプロの「TALEN 5」エンジン、フラットパネル用のビデオプロセッシングエンジン「PixelPure」なども紹介し、画質の高さをアピールした。
同社では米国のフラットパネルテレビ市場について、2006年は2005年の1.5倍へ拡大すると予測。「2006年はフラットテレビで生産量とシェア、いずれも倍増を狙う」(Toshiba will “Double Double” in Flat Panel TV!)と高らかに宣言した。
昨年の同じ場所で(CES プレスカンファレンス)で紹介されたHDDムービーカメラ「gigashot」も新製品が紹介された。30GバイトのHDDを搭載した「GSC-R30」と60GバイトのHDDを搭載した「GSC-R60」だ。
いずれもHDDのサイズは1.8インチで、2メガピクセルのCCDや手ブレ補正機能、SDカードスロットなどを備える。HDD大容量化の恩恵は大きく、上位モデルのGSC-R60ならば9.6MbpsのSHQモードでも13.6時間、2MbpsのLPモードならば55.4時間の録画が可能。北米地域では両モデル共に2月から販売が開始され、価格はGSC-R30が799ドル、GSC-R60が999ドルとなる予定だ。
ちなみに、現在日本国内で販売されているgigashot(gigashot V10)のHDD容量は4Gバイト(HDDサイズは0.85インチ)。カンファレンスの場ではGSC-R30/GSC-R60の詳細な本体サイズは確認できなかったものの、HDDサイズが大型化されていることもあり、gigashot V10のコンパクトさは失われ、一般的なDVカメラに近いサイズとなっているようだ。
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