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デジオンと松下、高速電灯線通信によるDLNAのデモ2006 International CES

» 2006年01月05日 17時39分 公開
[ITmedia]

 デジオンは、「2006 International CES」の期間中、HD-PLCによる高速電灯線ネットワークと「DiXiM」を使ったDLNA(Digital Living Network Alliance)ホームネットワーク技術のデモンストレーションを行うと発表した。ラスベガスのホテルに設けた同社のプライベート展示スペースで実施する予定だ。

 HD-PLCは、2004年のInternational CESで松下電器産業が発表した電灯線通信技術。最大170Mbps(PHY速度、実スループットは90Mbps程度)の伝送速度を持ち、複数のハイビジョン映像を伝送しながら、IP電話やブロードバンドインターネットを利用するなどといった大容量データの同時送受信が可能になる。既存のコンセントが利用できるため、新たな配線が不要という点もメリットだ。

TX4939を使ったDMSリファレンスデザインも披露

 またデジオンは、東芝セミコンダクター社の64ビットRISCマイクロプロセッサ「TX4939」を使用した組み込みシステム向けのメディアサーバ(DMS)も発表。リファレンスプラットフォームとして提供することを明らかにしている。

 このDMSは、TX4939が持つ暗号化機能を用いて「DTCP-IP」(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)への対応を実現。既にDTCP-IP対応を果たしている「DiXiM DMA」と合わせ、著作権保護技術をサポートしたクライアントとサーバがそろったことになる。「著作権保護コンテンツをホームネットワークで利用するために、DTCP-IPは不可欠な技術。今回、東芝アメリカ社の協力を得て、DiXiMがDTCP-IPに対応したことで、デジタルテレビやビデオレコーダーなどデジタル家電マーケットにおけるホームネットワークの普及に一層弾みがつくものと期待している」(デジオンの田浦寿敏社長)。

 TX4939リファレンスプラットフォームは2006年第2四半期末頃、「DiXiM DMA」は2006年第1四半期中に提供を開始する予定だという。なおCESでは、やはり同社のプライベート展示スペースでDTCP-IP対応メディアサーバと「DiXiM DMA」を使ったデモンストレーションを実施する予定だ。

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