現地時間1月5日に開幕した「2006 International CES」。ここ数年の恒例行事といえば、「World's Largest(世界最大)」の争奪戦だ。今回も、“世界最大”なテレビが、来場者の話題を集めている。
昨年のCESでSamsungが102インチという超巨大なプラズマテレビを発表した時、「とても家庭におけるモノじゃない。ムダな競争」「単にマザーガラス1枚取りしているだけ。巨大パネルが生産できる新世代工場が登場すれば記録は更新される」といった非難めいた声もあったが、今年のCESではSamsungやLG Electronicsといった韓国勢ではなく、日本プラズマメーカーの雄・松下電器産業がやってくれた。
前日のプレスカンファレンスで報道陣に公開した103インチプラズマテレビは、50インチ×4枚取りができる生産能力を持つ尼崎工場のパネルを1枚取りで使ったもの。
CESの松下ブースでは103インチの前に白いソファーを置いて「プラズマシアター」とし、迫力ある100インチ超の映画鑑賞がフロントプロジェクター+スクリーンだけでなくプラズマでも可能であることをアピールしていた。松下らしいのは、記録更新のためだけの試作機ではなく市販品として考えている点だ。2006年中に米国で発売するという。
松下の陰でまたもや辛酸をなめたのが、“世界最〜”が大好きな韓国メーカー・LG Electronics。CES初日の同社ブースでは、修正が間に合わなかったのか「World's Largest」をそのまま掲げて102インチのフルHDプラズマテレビを展示していたが、来場者から「世界最大ではないのでは?」とつっこまれる場面も見受けられた。
次ページ テレビ復活を象徴? ソニーの世界最大「82インチ液晶テレビ」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR