「BDドライブ、記録メディア、バックエンドの映像・音声処理LSIなどの技術があり、ROM製造も国内で手がけており、総合力ではどこにも負けない自信がありあす。AVバックエンドに関しては、デジタルテレビ向けに開発したハードウェア・ソフトウェアのプラットフォームを利用可能で、この部分に関してはわれわれがかなり先へと進んでいます」
「またドライブとメディア製造に関しては、技術的な優位性が大きい。たとえば2層記録やドライブの薄型化といった部分で、松下グループは先端を走っており、他社が簡単に追いつくことはできません。BD-R(ライトワンス)もすでに価格を発表しました」
――裸ディスクのBD-RE 2.0の価格は、見かけ上はあまり従来製品と変わらなく見えます。一方、BD-Rに関しても1層が17.99ドル、2層が42.99ドル。過去の例を見ると日本での実売価格はもっと下がるでしょうが、それにしても少し高い。どの程度の価格がBD-Rメディアの当面の目標になるでしょうか?
「1層が1000円、2層で2000円が、とりあえずのターゲットになります。実際に製品が登場し、生産量が増えてくれば自ずと、その価格帯には収まっていくでしょう。機器価格の1/100が1層メディアの価格的な目安と言われます。そうした意味では、最初に登場するレコーダーの価格が20万円程度なら、希望小売価格で2000円というのはスタート時の数字として適当ではないでしょうか。あとはもう“数”だけです。製造ラインの稼働率を上げることができればメディア価格は安くなります」
――松下電器の強みという話に戻しますと、“2層化技術のアドバンテージ”がよくいわれます。実際、松下電器は一昨年、すでに2層ドライブ搭載BDレコーダーを発売済みです。2層化においてもっとも難しい点は何でしょうか?
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